🦞話題のOpenClawを個人開発で作ったPeter Steinberger氏!過去に100億円以上バイアウト

全世界で話題沸騰中のOpenClawを個人開発で作り上げたマジで天才開発者のPeter Steinberger氏。そんな彼の行動量がえげつない。スケールが違いすぎるが、生成AI時代の成功事例として絶対押さえておいた方が良い人物。
user
ウマたん
2026/03/02

こんにちは、ウマたんです。

このAI時代にプロダクト作ってめちゃくちゃ稼いでる海外の天才にフォーカスする、このニュースレター。

今回紹介するのは「Peter Steinberger(ピーター・スタインバーガー)」氏!

OcsssQ9J_400x400.png.webp
https://x.com/steipete

今話題のまさに「時の人」!!いやーやっぱり紹介するしかなかった。有名過ぎるしスケール違いすぎるけど、個人開発の大々成功事例なのだから。

世界中で大バズリしてるOpenClawを開発した開発者で、最近OpenAIにジョインした。

彼はたまたま運良くOpenClawを当てたのか?

いや違う。

彼のえげつない行動量・アウトプット量を見れば、OpenClawを当てたのはまぐれではないなと感じるはず。

そもそも彼はOpenClawをローンチする前に40個以上もの大量プロダクトをたった1年足らずでローンチしてる。

そんでもって彼のGitHubのコントリビューション数を見ると驚愕👇️

スクリーンショット 2026-02-23 10.21.52.png.webp

なんと、2026年のコントリビューション数は驚異の4万超え。毎日、数百から数千のコントリビューションをしている。1日で2000を超えてる日もある。エグい。こんなGitHubコントリビューション見たことない。

僕も今年は毎日GitHubのコントリビューションを絶やさないことを目標に!とせっせと頑張ってるが、レベル違いすぎてすみませんって感じ👇️

スクリーンショット 2026-02-23 10.23.53.png.webp

そして、彼にとってOpenClawは初めてのヒットなのか?

違う。

実は彼は以前個人開発したプロダクトが大化けして世界中で10億人以上のエンドユーザーに使われるプロダクトになり、最終的に100億円以上で売却した経験も持つ。既に一生贅沢して暮らせるお金と時間を手にしている。マジでバケモン級の開発者なのだ。

全個人開発者が目標とするロールモデルと言ってもよいかもしれない。

海外で色んなメディアに引っ張りだこで、大人気「Lex Fridman」のポッドキャストにも登場してるが、なかなか日本語で彼をガッツリ深ぼってる記事がないので、今回大量のメディアを読み込みリサーチし取り上げた。

ということで、そんな「Peter Steinberger」氏について見ていこう!

購読中

※このニュースレターに無料購読いただくと海外の成功事例をまとめたスプレッドシートが届きます!

海外成功事例.jpg.webp

📲iPhone黎明期からiOS開発に携わる

彼はオーストリア生まれ。日本でいう高専みたいな技術系の高等学校に進学。そこで5年間電子工学やコンピューターサイエンスを学ぶ。

そして卒業後、地元の会社のソフトウェアエンジニアとして働き始める。そんな中、AppleがiPhoneを2007年にリリース。2008年頃から徐々にiOSアプリブームが始まる。

この流れに彼はオールイン!なんと会社を辞めて、ウィーン工科大学に進学し情報工学を専攻しながら、iOSアプリ開発のコースを立ち上げて講師を務めるのだ。

Webアプリ開発なら熟練エンジニアは至るところにいるし情報も大量に落ちてる。しかしiOSアプリは全く情報がなく皆手探りでやってる状況だった。

そこに飛び込んだからこそ、この若さで大学でコースを立ち上げて教えることができるまでになった。

この行動力がスゴイ。いくらAppleがiPhoneをリリースしiOSアプリがポコポコ出始めたとは言っても、そこに現在のキャリアを捨てて人生を賭けられるだろうか?新しい領域に飛び込むことで、その領域の先駆者になれる。結果的に彼のこの行動力が実を結び、100億円以上売却のビッグプロダクトに繋がるのだ。

OpenClawのローンチも、彼のこの行動力のスゴさに起因することが大きい。彼はやるとなったらとことんやるタイプ。

後ほど紹介するが、彼自身は別にAIに精通していたわけでもない。なんならAIツールを使い始めたのは2025年ほどからなのだ。先ほど紹介したGitHubを見ても彼のギアの入れ方が常人とは違うのが分かると思う。

ちなみにこれが2025年のコントリビューション👇️

スクリーンショット 2026-02-23 11.26.22.png.webp

2025年の4月頃から突如と火が付いてることが分かる。逆に言うと、それまでは全く開発していない時期がしばらくある。


さて、こうしてiOSにどっぷり浸かった彼は大学を卒業すると、サンフランシスコに移り住み、スタートアップ企業にシニアiOSエンジニアとして入社。

彼は、そこで思いもよらぬ問題に遭遇した。iPadでPDFを表示しようとしたのだが、うまく表示されなかったのだ。この課題から彼の個人開発は始まった。

💻️iPhone/iPadのPDF表示に課題を感じ個人開発を始める

今でこそiphoneやipadでPDFを表示できるのは当たり前だが、昔は上手く表示されないことが多かった。

しかし、それだとPDFを取り込んだり表示させたりする機能が使い物にならない。ということで、それを解決しようとしたのが「Peter Steinberger」氏だったというわけ。

そして、一見このPDFを表示するというのは簡単そうに見えるが意外と難しい。

  • ベクター描画
  • フォント処理
  • 画像圧縮展開
  • 大きなページの分割描画
  • ズーム時の再レンダリング

など考えるべきことがたくさんある。

そして単なる表示ではなく、

  • スクロールが滑らか
  • ズームしてもカクつかない
  • 1000ページでも落ちない

など実務に耐えうる品質が必要。

こうして、彼は週末サイドプロジェクトとして「PSPDFKit(現在は買収に伴ってNutrientに改名)」を構築した。

「PSPDFKit」は超高速で安定したPDF表示・編集機能を簡単に組み込める開発者向けのSDK。一気に世界中に普及した。

外部資本は入れずにブートストラップで10年間以上もの間運営し、利益を出し続けてきた。結果的にDropbox、Salesforce、SAPなどの大手SaaS企業群も導入するようなプロダクトとなり、10億人以上のエンドユーザーに届くようになったという。規模が桁違い。

「PSPDFKit」という名前は聞き覚えがないが、私たちが普段何気なくPDFを開いたり編集したりする時に、裏側ではこの「PSPDFKit」が使われているかも。

🌃PSPDFKitを売却して巨万の富を得るも燃え尽きて暗黒の時代を経験

さてPSPDFKitをローンチしてから10年以上の月日が経ち、彼は徐々に会社経営に疲弊してきていた。彼は元々開発者でありプロダクト作りにフォーカスしたかったのにも関わらず、知らず知らずのうちにプロダクトが大きくなりすぎ、色んなシガラミが増えていたのだ。

彼は会社を売るにはちょうど良いタイミングだと踏んだ。こうして、彼は共同創業者と一緒に持ち株を100Mドル以上(100億円以上)で売却。そしてCEOを退任。人生で使い切れないほどのお金と自由な時間を手に入れた。

彼はこれまで必死に働き続けてきた。なんと10年間もの間、週100時間ずーっと働き詰めだったという。彼にとっては待ち望んだ休暇。もう働かなくて良い。いつ寝ても起きても良い。

しかし、そんな状況は彼にとって幸せとは言い難かった。

人生のほとんどの時間を費やしたプロダクトを売却し、お金と時間を手に入れたが、その結果残ったのは喪失感のみだったのである。売却時にありがちな燃え尽き症候群である。

「Lex Fridman」のポッドキャストで、彼は当時の心境を率直に語っている。「朝起きても楽しみなことがなく、本当の挑戦もない状態はすぐに退屈を生む。退屈はさらなる刺激を求めさせ、その結果、人は暗い道へと導かれてしまうのだ」

燃え尽き症候群に陥った彼は、とりあえずマドリード行きの片道航空券を予約し、姿を消した。旅に出たのである。しかし、何にも楽しむことはできなかったという。

彼にとって、挑戦すること、ワクワクするプロダクトを作ること、そして多くの人に届けること、それこそが生きがいだった。

しかし、長年時間を捧げたプロジェクトが自分のモノじゃなくなった時、もう何もやる気が起きなくなってしまったのだ。

パソコンの前に座ってもコードを一行も書く気が起きない。生きる目的はなくなった。

そんなこんなで数年間、何の目的も見出せずにフラフラする日々。

パーティーに明け暮れたり、セラピーを受けたり、アヤワスカ(※南米のシャーマンが使用する幻覚成分を含む飲料。危険だけど結構話題で南米旅行中に試す人多い)を試したり、外国へ移住したりして、快楽を求めて放浪したという。

しかし、けっして満たされることはなかった。

彼のこの空白の期間はGitHubを見れば一目瞭然。

2021年の売却タイミング頃から4年間もほぼGitHubにコントリビューションしてない👇️

スクリーンショット 2026-02-23 13.16.27.png.webp
スクリーンショット 2026-02-23 13.16.32.png.webp
スクリーンショット 2026-02-23 13.16.37.png.webp
スクリーンショット 2026-02-23 13.16.42.png.webp

🔥AIブームが彼に情熱を取り戻させ怒涛のプロダクト開発を始める

そんな人生の目的を失っていた彼に、もう一度情熱を吹き込んだのはAIだった。

彼は自分のサイトに定期的にブログ記事をあげているのだが、2021年の4月を境にパッタリと止まっている。これは先ほどのGitHubのコントリビューションが止まった時期とも一致する。

そして、このブログが4年越しに更新されたのが2025年6月のこと👇️

Peter Steinberger.jpg.webp

彼は、この4年越しに更新したブログ記事の中で以下のように言っている。

数ヶ月前、何かがカチッと音を立てました。自分のくだらないことにうんざりして、国を移っても幸せは見つからない、と気づいたのです。人生の目的は見つけるのではなく、自分で作るものなのです。

人生の目的を見つけようとフラフラしていても何も見つからない。目的は見つけるのではなくて、作るもの。間違いない。めちゃくちゃ響く。

彼の場合はそれがAIだった。2025年4月にAIに触れた彼は一気に開発の世界に舞い戻ってきた。

アイデアから何かを創造し、構築することは、私にとって人生で最も大きな喜びでした。ある日、新しいアイデアが浮かび、コンピューターの前に座ってハッキングを始めたとき、私の情熱が戻ってきたことに気づきました。
今、私たちはテクノロジーにおいて信じられないほどの岐路に立っています。AIは急速に進化し、ソフトウェア開発の働き方を変えつつありますが、それ以上に、世界そのものをも変えようとしています。これほど興奮し、驚き、感動したテクノロジーは、久しぶりです。帰ってきた。今こそ築き上げる時だ。


ここから彼は怒涛の開発を始める。

先ほど冒頭でも紹介したが、2025年のGitHubを見れば一目瞭然👇️

スクリーンショット 2026-02-23 11.26.22.png.webp

ここから彼は大量のプロダクトを作っていく。

彼のGitHubを見て欲しい。大量のプロジェクトが載っている。

Peter Steinberger2.jpg.webp
Peter Steinberger3.jpg.webp

なんと、現在取り組んでるプロジェクトが44個。過去のプロジェクトが9個。

これのほとんどが2025年4月からの1年以内に立ち上げられたプロジェクト。エグすぎる。

ということで、ここからはそんな彼のプロジェクトからいくつかピックアップして見ていき、最終的にOpenClawのローンチまでどのように繋がったのか見ていこう!

彼のブログポストに全て目を通して、彼の出ているインタビューに一通り目を通してまとめたので、ぜひ最後まで読んでみて欲しい。

まさに彼は個人開発者が最終的に目指したい超絶ロールモデルという感じがする。彼の成功事例を知っておくことが個人開発者にとってめちゃくちゃ大事。

ここから先は有料コンテンツです
この続き:7,336文字 / 画像7枚
有料購読を開始する
¥980 / 月 (税込み)
課金プランを選択
購読を開始すると有料記事が閲覧できるようになります。バックナンバーは別途購入が必要です。
今月の記事

4,400人以上の方達が購読中

いつでも購読解除可能です