💰️20歳にしてAIツールを月750万円の収益まで成長させ1.5億円以上で売却したドイツ人開発者Marko氏
こんにちは、ウマたんです。
このAI時代にめちゃくちゃ稼いでる海外開発者にフォーカスするこのニュースレター。
今回紹介するのは、「Marko Kraemer(マルコ・クレイマー)」氏。
(引用:https://x.com/markokraemer)
20歳ながらAIプロダクトを100万ドル(1.5億円)以上で売却したドイツ生まれの天才開発者。
若い頃からの行動量がエグすぎて度肝を抜かれた。
そんな彼のストーリーについて見ていこう!
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👦幼少期からマインクラフトにハマり、プログラミングの知識を使ってビジネスを始める
彼のエンジニア・起業家としての才覚は、小さい頃から既に垣間見えていた。
小学生時代はマインクラフトにドハマりし、毎日のようにプレイする日々。
その過程で彼は、グラフィックデザインやプログラミングの知識を付けていく。
そしてその知識を活かして、マインクラフトのWebサイトを作ったりしていたという。
その流れで、13歳にしてBlue Pageという小さな代理店を起業。
地元の企業向けにランディングページを作って売りはじめた。
顧客は、地元の知り合いに片っ端から声をかけてつかまえたという。
友達の友達や、両親の友達、友達の両親など、考えうる人脈は全て使った。
いやマジで商売っ気がありすぎる。
🍳地元レストラン向けの予約プラットフォームを構築
そして、そのままその知識や経験を活かしてGastro Pageという地元レストラン向けの予約プラットフォームを構築。この年齢でスゴすぎる。
しかし、まだ彼は未成年。
彼の頑張りとは裏腹に、彼の母親は学業そっちのけでプロダクトを作ってお金を稼ぐMarko氏の姿に激怒した。
「そもそも未成年にも関わらずITでお金を稼いで法律的に大丈夫なのか?逮捕されないのか?」と彼の母親は心配だったという。
そもそも未成年が代理店業やったりプロダクト作ったりして、IT領域でお金を稼ぐなんて前代未聞だったため、法の整備が追いついていなかったっぽい。
彼はやむを得ず、未成年でありながらIT事業でお金を稼ぐ許可を得るためにドイツの裁判所に行った。
結果的にこの面倒なプロセスに1年半もかけて、なんとか許可を得たという。
🧠ChatGPTの登場に衝撃を受けてAIプロダクトの開発に乗り出す
こうして未成年ながら正式にIT事業からお金を稼ぐことの許しを得た彼は、「ヨーロッパをデジタル化する」というのがスローガンの下、様々な企業向けにソフトウェアを構築する受託企業を創業。
色んな会社向けにプロダクトを作る日々。そんなある日、2022年末にChatGPTが登場する。
Marko氏は衝撃を受けた。彼は当時18歳。高校最後の年である。
彼は、早速普段の業務にChatGPTを取り入れ業務を効率化していく。
元々、クライアントの要件をちゃんとした定義書に落とし込むのに9時間ほどかかっていた。
しかし、ChatGPTの登場により、そのようなタスクは1時間半ほどで済むようになったという。
彼はこの生成AIのインパクトに衝撃を受けた。
「AIを使って何かプロダクトを作るしかない」
彼は直感的にそう思ったという。
当時、彼は他の人のためにプロダクトを作ることにそろそろうんざりしていた。受託企業を創業してから3年が経っていた。
「自分のプロダクトを作りたい」
その思いが日に日に強くなっていた。
この思いと生成AIの衝撃的なインパクトが重なり、彼はAIプロダクト開発に乗り出すのだ。
普通だったら受託事業で稼いでる状態からプロダクト開発に転換するのは強い意志が必要で大変なのだが、このAIの登場タイミングはそれが出来たタイミングだと思う。
受託事業では時間さえ使えば目先のキャッシュをいくらでも得ることが出来る。しかし構造的には時間の切り売り。受託ではなく個人開発にリソースを割こうとすると、その分短期的に得られる目先のキャッシュは目減りする。
しかも、個人開発ではいくら頑張っても成功する保証はない。
だからこそ受託から個人開発に移行していくのは強い意志と根気が必要なのだ。
しかし、生成AIが登場したタイミングはその転換がしやすいタイミングだったように思う。
生成AIを使って既存の受託事業の効率を上げ、同じ収益を保ちながら時間を捻出することができる。
そして個人開発自体の効率も上がっているので、高速でプロダクトをローンチして検証できる。
Marko氏はまさにベストなタイミングで個人開発に転換したわけだ。
👨💻AIに完全に任せてWebアプリを作るツールの開発に挑戦
さて、こうしてプロダクト開発に着手した彼は何を作ることにしたか?
彼は自分自身が生成AIを使ってクライアントワークの効率を何倍にもした経験から、「プロダクト開発をAIに自動でやらせるツール」を作れないか?と考えた。
彼は元々、生成AIを使ってクライアントの要件定義を効率化していたが、要件定義の後の開発自体もAIにやらせることができるのでは?と考えたのである。
まだ当時はこのようなツールは世の中に存在せず、まるっとAIに開発を任せてしまうというアイデアは一般的ではなかった。
さてMarko氏は、このアイデアを実現するため色々試行錯誤してみたが、なかなか上手くいかない。
それもそのはず、当時のAIは、まだまだコーディングを完全に任せることはできないレベルだった。
2022年から2023年にかけてAIの進化はすさまじかったが、まだまだコーディング体験が劇的に変わったとは言えなかった。
今でこそ有名な、BoltやLovableといった「AIに完全に任せてWebアプリを作るツール」が登場する前から、このアイデアに取り組んでいたのだからスゴイ。先見の明がある。
⚡️ClaudeのSonnet3.5で大きなブレークスルー
試行錯誤するもなかなか上手くいかない中、2024年6月にブレークスルーが起きた。
OpenAIの競合であるAnthropic社からClaudeのSonnet3.5がリリースされたのである。
エンジニアであれば、このSonnet3.5登場の衝撃は記憶に新しいと思う。このモデルは特にコーディングに強く、多くのエンジニアを驚かせた。
XにはSonnet3.5に指示をしただけで作ったたくさんのプロダクトが投稿された。
ここからコーディング体験は劇的に変わることになる。
さて、Sonnet3.5の登場により、彼の作っていたプロダクトの精度は劇的に上昇。
彼は、やっと納得のいく精度のプロトタイプを完成させると、「Canvaを作って」と一言プロンプトを投げてみたという。
すると、まさにAIが自律的にCanvaを作っていくではないか。彼は感動した。
これはイケる!彼は確信した。
こうして登場したのが、「SoftGen」というプロダクト。
2024年7月のローンチである。
BoltとLovableのローンチが2024年10月頃なので、同じようなコンセプトのプロダクトをそれらのプロダクトよりも早くローンチしていることが分かる。エグい。
しかもこれを作っているのは高校を卒業したばかりの20歳そこらの青年なのである。
さて、ここからは彼がこのSoftGenを数ヶ月で月5万ドル(750万円)の収益まで成長させ、100万ドル(1.5億円)以上の金額で売却するまでのストーリーを見ていく。
実はローンチは派手に成功したものの、そこから数ヶ月は伸び悩んだ。
しかし、そこからのマーケティング施策で這い上がり数ヶ月で月の収益を10倍以上に成長させているのだ。
そんな彼のストーリーを具体的に紐解いて見ていこう!
🎯SoftGenのローンチビデオが大バズリ
さて、SoftGenを構築した彼は、早速ローンチビデオをXに投稿する👇️
Can an AI Agent build an X clone within less than 10 mins of Waymo ride?
![]()
@markokraemer
Yes!
Watch how Softgen, our new autonomous AI developer, does that! 🤖
More examples + code + links to apps in thread! pic.twitter.com/mJO93h8QQ5— markokraemer (@markokraemer) July 12, 2024
このローンチビデオが、また面白くてセンスがある。
自動運転車のWaymoに乗りながら、目的地に着くまでの間でSoftGenに指示出しをして自動コーディングでXのクローンアプリを完成させるというのだ。
何度かエラーに遭遇しながらも到着前にXクローンを完成させる。
動画内では、「イーロン・マスクはXを440億ドルで買収したけど、SoftGenを使えばたったの49ドルでXを作れるよ!」と面白おかしくセールストークをしている。
これを見たら間違いなく使ってみたくなるだろう。繰り返しになるが、当時はまだBoltやLovableが存在しない時代。画期的なプロダクトだった。
そして、このTweetの下にスレッド形式で、SoftGenを使って作ったプロダクトを並べてるのも賢い👇️
The CRM!
![]()
@markokraemer
website: https://t.co/W0Kw5Hgoo2
code: https://t.co/oGPd7RE9yg pic.twitter.com/qVHK9kzLB3— markokraemer (@markokraemer) July 12, 2024
これが本体Tweetのさらなるバイラルを引き起こしている。
案の定、この動画Tweetはバイラルを起こし、10万近いインプレッションを獲得。
ほとんどフォロワーのいなかった彼にとって、このTweetのインパクトはすさまじかった。多くのユーザーがサインアップし、サーバーがパンクしてしまったという。あまりのユーザー拡大に保守が追いつかず、様々な箇所でバグが多発していた。
彼は、なんとか問題を解決するために寝る間も惜しんで改善に勤しんだという。嬉しい誤算だ。
しかし、ここからSoftGenの成長は停滞してしまう。
ローンチビデオは成功しバズったが、それ以降は継続的にユーザーを集客することが出来ず苦戦していたのだ。
ローンチから3ヶ月経ってもMRRは2000ドルほどで停滞。個人開発プロジェクトでローンチから3ヶ月でMRR2000ドルは普通にスゴイと思うが、彼にとっては全く満足いく結果ではなかった(僕の場合はローンチから3ヶ月経ってMRR200ドルくらいで四苦八苦してる笑)。
この3ヶ月間、彼は他のプロジェクトそっちのけでSoftGenに多くの時間を投資していた。
「このままではマズイ」
彼は決心した。
「投資した時間と労力を取り戻すために、なんとかしてSoftGenの収益をMRR1万ドル以上に引き上げて売却しよう」
売却前提でのプロダクトグロースを目指すのである。
ここからSoftGenは急激な成長を遂げることになる。
🚀グロース担当のジョインにより急激に成長しはじめる
さて、ここから彼は本気でSoftGenを伸ばすために、縁あって繋がったDom氏をグロース担当として招き入れて本腰を入れ始める。
Dom氏は、イタリア出身のデータアナリスト。フルタイムで働きながら副業で15以上のプロダクトを作っては売ってを繰り返していた。
Dom氏の作ってきたプロダクト一覧👇️
Dom氏は、元々フルタイムの仕事を辞めたいなーと思っていたが、フルタイムを辞められるほど人生を変えるプロダクトは作れず、悶々としていた。
そんな時、彼はX上でMarko氏がコツコツ開発を進めていたSoftgenに出会う。
一目見た時、これだ!と思ったという。
当時はLovableやBoltが登場し始めた時期。
この分野が盛り上がりはじめており、まさにブームが来ていた。
その中でSoftGenは、「LovableやBoltが登場する前から存在する初期のAIフルスタック開発ツール」。
プロダクトとしては絶対伸びるはずなのに、マーケティングが微妙で伸び悩んでいた。
Marko氏は生粋の開発者。孤独な状態で開発に専念しているMarko氏には、グロースをサポートしてくれる人材が必要だったのだ。
これまで多くのプロダクトを作り売却してきた経験を持つDom氏は、そんなMarko氏の状況を見て、「このSoftGenプロジェクトに自分が入れば大きく伸ばせるに違いない!」と確信したのである。
こうしてDom氏はMarko氏にX上でDMを送る👇️
全てはこのDMから始まった。
ここからSoftGenの急激なグロースがはじまる。
🕺様々なプラットフォームでのインフルエンサーマーケティング
まず彼らは複数のLinkedInアカウントを作って、オーガニックコンテンツを投稿するという戦略から始めた。
これでMRRは少し上がったが、思ったよりも効果はなかった。
大きなブレークスルーになったのは、やはりインフルエンサーマーケティングだったという。
これにより、たった4〜5ヶ月でSoftGenのMRRは5万ドルまで上昇。
具体的に、どのプラットフォームの、どの動画が影響が大きかったのかは公開されていないが、調べた限りYouTubeの効果が結構大きそう。
以下のYouTubeのショーツの動画が50万回以上再生され、3万いいね以上ついている👇️
様々なAIツールを紹介するチャンネルで、しっかり再生されてる。
また、以下の動画はアマゾンの民族を助けるためのプロダクトを作ろう的なおもろい切り口からSoftGenを紹介していて1.5万回ほど再生されてる👇️
また長尺でSoftGenを紹介する動画もいくつかインフルエンサーが紹介している👇️
長尺の動画はそれほどバズってはないが、CVRはかなり高く、収益に大きく貢献してるはず。
TikTokも以下の動画がいい感じに再生回数を取っている👇️
またSoftGenの公式アカウントでもいくつか動画を出している。それほどバズっていないがチリツモだと思う👇️
1個目のアカウントは、プロダクトの紹介を全面に押し出しているアカウント👇️
2個目のアカウントは、女性の役者を出してUGC的にプロダクトを紹介するアカウント👇️
この手の、「女性の役者がUGC的にTikTokでコンテンツを出してアプリを宣伝するアプローチ」は海外でめちゃ流行ってる。
全部は確認できないが、他にも数多くのインフルエンサーがTikTokやYouTubeでSoftGenを紹介している。
💰️ここからMRRが4~5ヶ月で5万ドルまで成長して売却へ
これらのインフルエンサーマーケティングの結果、MRRはたった4〜5ヶ月ほどで5万ドルまで成長したのである。
以下はARRの成長推移👇️
Dom氏がジョインした11月頃から急激に収益が伸びていることが分かる。
少々分かりにくいが、グラフの1月時点でARR30万ドルなのでMRRに直すと2.5万ドルほど。
ここからさらに数ヶ月でMRRは2倍に成長していく計算である。
実は、MRRが2万ドルを超えたタイミングあたりで、Marko氏は売却を検討し始めた。元々MRRを1万ドル以上に伸ばして売却しようとしていたのだから、売却するにはもう十分なタイミングである。
しかし、日々MRRが伸びていく中で、売却金額を何度も再検討したという。
そして、最終的にMRRが5万ドルまで成長したタイミングで、ある会社とディール締結。
正確な数字は明らかにされていないが、100万ドル(1.5億円)以上の金額での売却に成功。
彼には、売却先に転籍してSoftGenプロジェクトを続ける選択肢もあったが、プロダクトだけを売るという選択肢を選んだ。
📣彼の野望はまだまだこんなもんじゃない
さて、20歳にして多額の金額を手にしたMarko氏。
しかし、彼はこんなもんで満足する人間ではない。
彼が見据えるのは、「企業で働くホワイトワーカーの80%をAIに置き換えること」。
実は、SoftGenはその目標の一角でしかなかった。
SoftGenが置き換えているのは開発者。彼は開発者だけでなく、もっと広い意味でのホワイトワーカーを置き換えるべく奮闘しているのだ。
こうしてローンチしたのがSunaというプロダクト。
以下がローンチビデオ👇️
最近だと自律的に駆動するAIエージェントツールとしてManusやGenSparkなど様々なツールが出てきているが、まさにそれらのAIエージェントのように様々なタスクを自律的に遂行してくれるツール。
このプロジェクトのスゴイところは、オープンソースで全コードがGitHubに公開されているところ。
リポジトリは以下👇️
彼らのツールに課金しなくても、彼らのコードベースを使って自前のサーバーでホストすれば同じスペックのAIエージェントが使えるというわけだ。
このオープンソース化の試みは多くのユーザーの共感を得て、GitHubのリポジトリは1.8万件ものスターを獲得している。
具体的な収益は明らかにされていないが、100人以上の従業員を抱える比較的大きな企業向けに導入が進んでいるらしい。
彼は現在、このプロジェクトに全身全霊を注いでいる。
彼のAIエージェントへ賭ける想いはSunaのサイトのフッター部分の仕掛けに垣間見える。
サイトの最下部フッターのAgents Agents Agentsという部分がクリッカブルになっている👇️
そこをクリックすると彼の以下のYouTube動画に遷移する👇️
彼がひたすら「Agents Agents!!」と叫ぶだけの動画笑
AI Agentsに対する熱意が伝わってくるので是非見てほしい。
弱冠20歳の彼の旅はまだまだ始まったばかりだ。
📝まとめ
さて、ここまでMarko氏のストーリーを見てきた。
若い頃から行動力がめちゃくちゃあり、20歳にして大きな成功を収め、その後も大きな野望を胸に挑戦し続ける彼の姿に感銘を受けた。
前述の通り、彼は幼少期からテックの虜だった。
しかし2010年代、多くのインターネットサービス・モバイルサービスが登場する世の中で、まだまだ若かった彼はこの波に乗ることが出来ずもどかしい日々を送っていたという。
そんな彼にとって、2022年末から始まったAI革命は願ってもないチャンスだった。
モバイル革命の波に乗れなかった彼にとって、このAI革命は絶対に逃すわけにはいかない。
だからこそ彼はAIエージェントの未来を信じてフルベットしている。
彼は言う。
「私たちは今、最も壮大な時代に生きている。あなたは望むものを何でも学ぶことができるし、何でも構築できる。Claudeと行ったり来たりするだけで、何でも構築できる。あなたは何にも制限されていない。途中で失敗したとしても、それは問題ではない。重要なのは行動だけ。一つの方向に動き、プッシュし続けること。」
20歳の若者にできるのだから、僕達にもできるはず。
自分の可能性を制限せず、否定せず、挑戦しよう。行動しよう!
ということで、今回は「Marko Kraemer(マルコ・クレイマー)氏」にフォーカスしてきました。
このニュースレターは毎週月曜日の朝7時にお届けしています。見逃したくない場合は、ぜひ購読してください!ご購読お待ちしてます!
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それではまた来週月曜日に会いましょう!
参考文献
https://www.linkedin.com/in/markokraemer/
https://www.youtube.com/watch?v=_Y1U2VZIenk
https://www.everydev.ai/tools/softgen
https://rakiabensassi.substack.com/p/the-ai-gold-rush-how-these-young
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