🏋️大学中退の22歳がスペイン語圏特化のジムアプリを1年で月3600万円まで伸ばした話
こんにちは、ウマたんです。
このAI時代にアプリ・プロダクトでめちゃくちゃ稼いでる海外事例を分析する、このニュースレター。
今回紹介するのは「Mauro Botanes(マウロ・ボタネス)」氏!
彼が作ったのは「Symmetry」というジムアプリ。
まぁよくある、ジムでのトレーニングをトラッキングすることができるアプリ。
ジムアプリなんて世界中にいくらでもあって市場は飽和しているように見える。今さら勝ち目なんてなさそう。
ところがこのSymmetry、ローンチからたった1年で、
- 月間収益24万ドル(約3600万円)
- ダウンロード数300万超え
- スペインのApp Store ヘルス&フィットネスで1位
という数字を叩き出している。
Activation rate in all time high
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@Mauro_Botanes
Retention in all time high
Referral rate all time high
ARPU all time high
Refund rate and churn all time low
“August is the worse month for apps”
haha
Can’t wait how September goespic.twitter.com/eCwcrHHKqj— Mauro Botanes (@Mauro_Botanes) September 4, 2026
しかも創業者は大学中退の22歳。アプリを作った時はまだ21歳だった。
若手の起業家が収益を爆発的に伸ばす事例はこのニュースレターでも散々見てきたけど、彼のケースがちょっと異質なのは「最初にスペイン語圏を狙って、ある程度スケールしてから英語圏に勝負を仕掛けてここまで来ている」という点。
一見飽和している市場でも、英語圏ではない特定の言語圏にローカライズして展開すればまだまだ可能性はあるのかもしれない。
それでは、彼がどのようにジムアプリをここまで急成長させたのか見ていこう。
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💪 肥満だった少年が筋トレで自信を付けて発信を始めるまで
まずMauro氏の背景から見ていこう。
彼はスペイン出身。彼は高校生の頃、医者から肥満だと診断されている。
当時の彼は人生に目的もなく、怠惰な生活を繰り返していた肥満の高校生だった。
しかし、「このままじゃダメだ!」と思った彼は肥満を解消する決意をする。
そこから彼は心機一転、ジムに通い体を鍛えて自信を付けていくのだ。
この原体験が、彼のジムアプリに繋がっているのは言うまでもない。
このニュースレターで多くの成功事例を紹介してきたが、やはり原体験がそのままプロダクトになっているパターンは強い。
こうして体を絞って自信を付けた彼は、大学に進学。
彼はスペイン人だが、大学はオランダ。コンピュータサイエンスを専攻した。
コンピューターサイエンスの勉強は楽しかったが、彼は筋トレにもっともっと強い情熱を持っていた。
そして2024年1月、満を持してYouTubeチャンネルで筋トレの発信を始めるのだ。
今の時代、自分の好きなことや熱中できることを発信するのはめちゃくちゃ大事だと思う。
僕自身、大学時代に自分の経験を大量に発信した経験が今に繋がっている。
読書が好きで週に5冊読んでブログにまとめていた。アウトドアが好きで色んなギアを紹介していた。当時研究していたAIデータサイエンスの理論などをブログにまとめていた。
現在このニュースレターを毎週書けてるのも、その時の発信活動の習慣がベースになってると思う。
💥 仲間と一緒に田舎に籠もって挑戦を始める
さて、Mauro氏のYouTubeは最終的に登録者5万4000人まで伸びた。
そして、彼には同じようにYouTubeで発信をするフィットネスYouTuberの仲間がいた。
Miguel氏と、Diego氏だ。彼らは同い年でお互い日々切磋琢磨してきた仲だった。
ちなみに彼らのYouTubeアカウントは以下。
- Miguel氏のYouTube(35.7万人):https://www.youtube.com/@miguel11mom
- Diego氏のYouTube(2.35万人):https://www.youtube.com/@DieguitoMoreno
- Mauro氏のYouTube(5.37万人):https://www.youtube.com/@Tonhete
みんな、それぞれ筋トレや自己磨きなどを軸にスペイン語圏で伸ばしている。
同い年でYouTubeで発信活動をし切磋琢磨していた3人は、ある日もっと大きな成功を手にするために新たな挑戦を始める。
学校を休学し、スペインの田舎(バレンシア)に3人で籠もってビジネスを作り始めたのだ。
ちなみにバレンシアと言えば、有名なクレイジーなお祭り「トマト祭り(トマティーナ)」が毎年開かれる都市。
8年ほど前に参加したが、めちゃくちゃクレイジーで最高に楽しかった。
さて、そんなスペインの田舎に籠もった彼らはチャレンジ企画を始める。
それは、「40日でジムアプリを作って1万ユーロ稼ぐ」というモノ。2024年2月のことである👇️
ここから彼らは毎日進捗をYouTubeに投稿する。
YouTubeチャンネルを見ると分かるが、ちゃんと毎日進捗を投稿していてそれなりに再生されている。
これですんなり上手くいけばよかったのだが、現実はそう甘くはなかった。
結果的にチャレンジは失敗。40日以内にアプリをローンチすることすら出来なかった。
しかし、このチャレンジは現在の成功に大きく繋がっているはず。
このチャレンジを含め、コンテンツを発信し続けてきたからこそ、ジムアプリをローンチした後もちゃんと集客をしてアプリを伸ばすことが出来ている。
この短期間チャレンジは失敗してしまったが、彼らはアプリローンチを諦めてはいなかった。
結局長い期間を経て、2025年6月6日「Symmetry」をローンチ👇️
最初はスペイン語圏をメインに伸ばして、最近は英語圏にも進出している。
現段階で、USのApp Storeレビューは6000件入っていてそれも十分スゴイが、スペインのApp Storeレビューには1.1万件ものレビューが入っている👇️
スペイン語圏でめちゃくちゃ売れてるのが分かるだろう。
🏋️そもそもSymmetryとはどんなアプリなのか
さて、そんなSymmetryだが、どんなアプリなのだろうか?簡単に見ていこう!
まず、色んな筋トレメニューがあり、メニューごとにトレーニング量を記録することができる。なんと筋トレメニューは300以上。各メニューに解説動画もついているという👇️
この大量の種目ごとにトレーニング方法のチュートリアルを作るのが結構大変だったらしい。
また、ランク機能も存在する。種目ごと、筋肉グループごとにランクが付く。ランク機能で他人と競争することでモチベーションを高める仕組みが内蔵されている。
ちなみにランク機能は筋トレアプリに必須な機能だと思う。
以前紹介した月70万ドルの収益を超える「Liftoff」というアプリだって完全にランキング機能を押し出した筋トレアプリだし、「筋トレ×ランキング」はめちゃくちゃ大事。
また、SNS機能も搭載していて、フィードに他人の筋トレ日記的なやつが流れてくるようになっている👇️
さらにバイラルした機能として、AIの体スキャンがある。
自分の体の写真を撮ると、各筋肉のスコアが出てサッカーゲームのステータスカード風に表示される。
本人も精度は100%ではないと認めているが、それでも人は好んで使いシェアする。
また、時間・器具・鍛えたい部位を指定すると10秒でメニューが出るAI生成機能もある。
このようにSNSでのバズの起点になりそうな機能をアプリ内に内蔵しておくのは大事。
📲Symmetryのオンボーディング
さて続いてSymmetryのオンボーディングを見ていこう!
このニュースレターで何度も言っているがオンボーディングはアプリの収益を決定付ける上でめちゃくちゃ大事。
オンボーディングは、41画面で比較的長めで、重要な要素がしっかり詰まっているなと感じた。
まず、いくつかの筋トレに関する質問がされる👇️
しかし、選択式の質問はそれほど長く続かずに、Statementに対してYes/Noで答えるようなStatement画面が5画面ほど続く👇️
その後に、ユーザーの課題を認識させるような画面が続く👇️
そして、その後にSymmetryの必要性を伝えるグラフを持ってくる👇️
そして、筋トレの設定をする画面が続く👇️
そしてパーソナライズ画面👇️
そして、親指を押し当てるコミット画面👇️
そして、長い画面を経てペイウォールに到達👇️
一見決済しないと進めないように見えるが、普通に✕ボタンが押せる。
✕ボタンを押すと以下のように、カウントダウンタイマーと共にOne Time Offerが表示される👇️
そして、さらにこれも✕を押すとフリートライアルオファーが表示される👇️
ここまで強いオファーの連続は、なかなかない。ちょっとApp Storeにリジェクトされるのでは?と思うくらい強いオファーだが、実際これでめちゃくちゃ売れてるのだ。
ちなみに、この最後のフリートライアルオファーは「I don't want it」ボタンを押してキャンセルすることができる。
すると、普通にログイン画面に移動してアプリを使うことが可能。
すなわち、長いオンボーディングの最後に強めのハードペイウォールの顔をしたソフトペイウォールを置いているのだ。
そうすることで、使用意向の強いユーザーには最初から課金を迫り、どうしても最初から課金はしたくないユーザーには無料で提供し良ければCVしてもらうようになっている。
どちらのユーザーも取りこぼさないようにして、ダウンロードあたりのLTVを上げているのだ。
以下にSymmetryのオンボーディング画面は全て格納してあるので是非チェックしてみてほしい👇️
📈2026年に入って急成長。月3600万円の収益へ
さてさて、ここまででSymmetryの機能やオンボーディングが分かったが、大事なのはどのようにアプリを伸ばしていったのか?
まず知っておいてほしいのは、ローンチ直後に一気に伸びたわけではないということ。以下がアプリローンチからの変遷だ👇️
- 2025年6月:ローンチ。創業者のYouTubeチャネルで少し伸びたが期待してたほど伸びず
- 2025年夏:色んな施策を模索。累計3万DL程度で低空飛行。
- 2025年10〜11月:じわじわ上昇。月3万ドル(約450万円)。
- 2026年1月:新年の「今年こそジムに行く」需要の波に乗って爆発。月10万ドル(1500万円)突破。
- 2026年以降:安定成長
- 2026年7月:月24万ドル(3600万円)
これを見ると、最初からビックリするほどの成長を遂げているわけではないことが分かる。
特にジム系の発信をしていた3人のYouTubeを使っても、そこまで伸びていない。やはり、ただ単に影響力を持っているだけではどうにもならないことが分かる。
そして、その後に実はインフルエンサーマーケを試したが全然上手くいかなかったという。
そんな停滞時期を経て、彼らは金脈を見つけたのだ。
ここからは、彼らがどんな金脈を見つけてどのように伸ばしてきたのか?具体的に見ていく。
そして、彼らが見つけたショート動画の勝ちフォーマットもいくつか見ていく。
調べてるうちに彼らのヤバいマーケティングとオペレーションの正体が明らかになってきた。
具体的には、
- YouTubeやインフルエンサーマーケが失敗した理由
- 最終的に見つけた勝ちフォーマット
- 1日220本・合計8万本・アカウント500個の狂気的な運用
- AIで数千本コンテンツを生成しパラグアイで運用する体制
- 徹底的な実験と分析のサイクルから見えてきたパターン
などなど。
マジで彼らの狂気的な手数とデータドリブンな意思決定がヤバい。
ぜひ最後まで見ていって欲しい。
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