こんにちは、ウマたんです。
このAI時代にめちゃくちゃ稼いでる海外開発者にフォーカスするこのニュースレター。
今回紹介するのは「Pieter Levels(ピーター・レベルズ)」氏!
もうレジェンド中のレジェンドで、個人開発者と言えば真っ先に名前の挙がる人物。
彼自体はこのニュースレターでだいぶ前に取り上げたのだが、最近彼がAIだけで3時間で作ったゲームを20日間ほどで月1300万円もの収益まで成長させていたので、それについて今回は取り上げていく。
彼のこれまでのストーリーについて詳しくは以下を見てみて欲しい。
たった1人で様々なAIプロダクトを開発して年間3億円稼ぐ起業家「Pieter Levels(ピーター・レベルズ)」氏 |
![]() |
||
|
ということで、最近彼がAIだけで作ったゲームと成長戦略について深掘りして見ていこう!
※このニュースレターに購読いただくと海外の成功事例をまとめたスプレッドシートが届きます!
個人開発者として様々なプロダクトを世の中に出してきたPieter Levels氏。
ノマドワーカーのためのプラットフォームである「NomadList」からはじまり、最近はAIブームに乗っかってAI系のプロダクトである「PhotoAI」や「InteriorAI」などを作って多くの収益を生み出してきた。
彼のXアカウントには各プロダクトが現在どのくらいの収益を生み出しているかが載っているのだが、驚愕の数字であることが分かると思う。
そのほかにもRemoteの仕事を見つけるプラットフォーム「RemoteOK」や部屋の画像を生成する「InteriorAI」やノマドワーカー向けのプラットフォーム「NomadList」などから合計で100kドルほど(1500万円ほど)稼いでることが分かる。
そして、「levelsio.com」というサイトでは開発にまつわるキャップやバッグなどを売っていて、月に16kドル(240万円ほど)稼いでる。
そして最後に記載の「fly.pieter.com」というのが、今回掘り下げていきたいプロダクト。
AIだけを使って作った3Dフライトシミュレーターゲームで2025年2月にローンチして20日ほどで月1300万円の収益まで成長したプロダクトだ。
彼のプロダクトの中で最も早く成長したプロダクト。
なんと彼はこのゲームをAIだけで3時間で作ってしまった。
これまでに彼はゲームを作った経験はなく、今回ゲームを作るにあたって自分でコーディングはほぼしていないという。
それでもこのクオリティのゲームが作れてしまうのだ。
このゲームをプレイしたことのない人はぜひプレイしてみて欲しい。
リンクに入るとプレイヤー名を求められる。プレイヤー名を決めればすぐにゲームをプレイできる。
完全にブラウザベースで動くフライトシミュレーターゲームで、キーボードを動かしながらゲームの世界を飛び回ったり、ミサイルを撃ったりできる。
マルチプレイヤーモードであり、飛び回っている他のプレイヤーを撃墜することもできる。
昔懐かしいファミコンなどを思い出させるような画質だが、それがノスタルジーを感じさせて風情がある。
さてそれでは、彼はこのゲームをどのようにローンチし、どのようにマーケティングをし、収益をあげてきたのか具体的に見ていきたい。
2025年2月22日に彼はAI駆動開発エディタ「Cursor」に"ブラウザで動作するフライトゲームを作って"と指示して、たった3時間で3Dのフライトシミュレーターゲームを作りあげてしまう👇️
✨ Today I thought what if I ask Cursor to build a flight simulator
![]()
@levelsio
So I asked "make a 3d flying game in browser with skyscrapers"
And after many questions and comments from me I now have the official [ ✈️ Pieter .com Flight Simulator ] in vanilla HTML and JS
It's in my… https://t.co/pnLqN4Qung pic.twitter.com/lJb4FhYNZF— @levelsio (@levelsio) February 22, 2025
元々開発者として多くのWebアプリを作ってきたとはいえ、3Dゲームとなると話は別。
そんなゲーム開発初心者でも、AIを使えばたった3時間で3Dゲームが作れてしまうのだから驚きだ。
ピーターレベルズ氏自身も、AIを使ってここまでのクオリティのゲームが3時間で作れてしまうことに驚いたという。
当時、彼は毎日のようにAIを使って高速で様々なプロダクトを作ってはローンチしてユーザーの反応を見ていた。
まさにユーザーを巻き込みながら開発するBuild In Publicを真に実践している天才である。
そして、新たに「fly.pieter.com」を2月22日にローンチ。
最初のバージョンは、ただ殺風景な土地でフライトが楽しめるモノで、バルーンもなく他人と同時オンライン接続も出来ない状態だった。
まずは、必要最低限の機能だけ詰め込んでローンチしてユーザーの反応を見るのが彼の鉄則。
さて、最初のTweetでユーザーからの好感触を得たレベルズ氏は、このフライトシミュレーションの開発に注力し、ユーザーの要望を聞きながら様々な機能を追加していくのである。
まさにユーザーを巻き込みながら開発していく、Build In Publicの典型例である。
多くの人が「Build In Public!」と言っているが、彼ほどBuild In Publicを体現している人はいないように思える。
彼の、周りを巻き込みながら開発しプロダクトをスケールさせていく一連の流れを見ていこう!
先ほども紹介した通り、まず彼が「fly.pieter.com」をローンチしたのが2月22日。
その後すぐに、ミサイルを付けようとAIに指示したけど倫理的な問題から拒否されてしまった・・・というTweetをしている👇️
I cannot believe this https://t.co/X1R5XOYhHN
![]()
@levelsio pic.twitter.com/Evk4Nuq60k— @levelsio (@levelsio) February 22, 2025
こういう失敗もちゃんとTweetしているのがまさにBuild In Publicだし効果的。
このTweetが1000以上のイイねと81万以上のインプレッションを獲得している。
レベルズ氏は、前の自分のTweetを引用する形でTweetをどんどん連ねていくのが特徴だ。
そして最終的にClaudeではなくてGrokに指示出しをして、ミサイルを搭載👇️
This is the world @AnthropicAI doesn't want you to create 😂😂😂 https://t.co/2rsMKmctYE
![]()
@levelsio pic.twitter.com/mab3K7yyqN— @levelsio (@levelsio) February 22, 2025
これが、2000以上のイイねを獲得している。
このGrokを絡ませて開発していくのが思わぬ副次的な効果を生むことになる。
ここまでの流れをたった数時間でおこなっているのがスゴイ。
開発して、失敗して、成功して、、、という流れを全てXで公開しているのだ。
これによって多くのアテンションを得てユーザーを爆発的に増やしていく。
ここからは彼がどのような機能をどのタイミングで追加し、どのようにアテンションを獲得しながら、どのようにマネタイズをしていったか見ていきたい。
機能追加のスピード・周りを巻き込みながら開発する姿勢・マネタイズの方法、全てがマジで天才的である。
ここから先は有料コンテンツです |
|
この続き:3927文字 / 画像0枚 |