user【週刊】AI時代に月100万円以上稼ぐ海外個人開発者を毎週1人ピックアップして秘密を深堀り!search
Youtubeのサムネツールを月300万円の収益まで成長させて売却したRox(ロックス)氏!
超有名YoutuberのMrBeastと一緒に仕事をしたこともある若き開発者のこれまでの困難と苦渋の決断、そしてこれからの野望とは!?
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ウマたん
2024/04/15

こんにちは、ウマたんです。

稼いでる海外個人開発者にフォーカスするこのニュースレター。

今回紹介するのは「Rox(ロックス)氏」!

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(出典:https://twitter.com/RoxCodes

アメリカ生まれの26歳。最初見た時は30代半ばかと思ったらまさかの26歳だった。

世界一のYoutuberとして名高い「MrBeast」と一緒に仕事をしたことがある開発者でYoutubeサムネのABテストツールを開発して月300万円ほどの収益まで成長させ、最終的に売却した実績の持ち主。

そんな彼がどのようなキャリアを築いてきたのか?なぜ売却したのか?彼のストーリーを見ていこう。



ビーフジャーキーを売るビジネス

ニューヨークで生まれてニューヨークで育った彼は、家はそれほど裕福ではなかったらしいが周りは裕福な家庭の出自ばかりだったそう。

そんな彼は高校生時代に友達とビーフジャーキーを子どもたちに売るビジネスをはじめる。

規模は小さくてもこういうビジネスチックなことをやる経験は大人になるとめちゃくちゃ活きてくる。

大学では数々のIT企業で働いていて中退しスタートアップをはじめる

高校在籍中に大学の単位の半分ほどを取ったRoxは、大学ではゲーム開発とコンピューターサイエンスの2つの専攻を取得することを目指す。

日本だとあまり馴染みがないが、海外だと複数の専攻を取るのが結構当たり前だったりする。

しかし彼は様々なIT企業でインターンシップを経験しているうちに起業を志すようになり大学中に起業、最終的に大学は中退することになる。

起業する直前にはMicrosoftでインターンシップを経験しているが、この経験から大企業で働くのは二度と嫌だと感じたという。気持ちはすごい分かるが、在学中に起業して大学を中退するのはなかなかの選択。

起業するもなかなか上手くいかず苦難の連続

2018年起業した当初のアイデアは、レストランでのお会計をスマホで行なうというもの。

見事Alchemist Accelertaorというアクセラレータプログラムに採択され1年間の資金を得てピボットも繰り返しながら試行錯誤するが、なかなか上手くいかない日々が続く。

そして2019年にレストラン用のポイントアプリにピボット。なんとか営業を頑張って30件ほどの契約を得るが、BtoBビジネスは想像していたようなインターネットビジネスではなかった。

この感覚はめちゃくちゃ分かる。とはいえ手堅くキャッシュを得るなら間違いなくBtoBビジネスの方がよいと思う。BtoCはロマンがあるがスケールさせるのが難しくマネーゲームになりがち。

個人的には資金調達をせず外部圧力なく運営できるスモールBtoCをいくつか作るのがストレスなくモチベーションを保ちやすく好き。

さて、2019年にピボットして光明が見えた矢先にコロナが世界を襲う。

レストラン業界は壊滅状態。

彼らはピボットを余儀なくされ、デリバリーサービスの開発をはじめるが上手くいかず断念、続いてEコマースの紹介サービスにピボット、とうとう10社との契約を勝ち取る。

とは言っても1社あたり100$/月という金額。

若干の成功の兆しが見えたがRoxは全くワクワクしていなかった。

外部から資金調達をしている以上何としてでもピボットを繰り返して、どうにかプロダクトマーケットフィットを達成しようとするのがスタートアップの性であるが、最初にやろうとしていたことから大きくかけ離れて「何をやっているのだろう?」「何のためにやっているのだろう?」と思ってしまうのはよくわかる。

ワクワクしないことを無理やり続けてもモチベーションは続かない。

スタートアップを去る決断をする

スタートアップを起業してから3年間ほどピボットしながら悪戦苦闘していたがここにきてとうとう彼はスタートアップを去る決断をする。

この決断は以下の動画で彼自身が話しているが、話しぶりから相当な悲しさ寂しさを感じる。



おそらく、3年間ピボットしてなかなか上手くいかずピボットしたサービスにも情熱を傾けられずにモチベーションも切れ始めていたのだろう。

しかし、3年間を共にした仲間や環境から離れるのは相当つらいものがあった。

また、彼は大学在学中に起業しているので普通の会社で勤めたことがない。そんな状況で今の環境を飛び出してしまう怖さもあったはず。

タイに行きノマド生活しながら個人開発

実は彼は、コロナ期間になってスタートアップの傍らでTwitchというストリーミングサービスで、コーディングしているところをひたすら配信するという挑戦をしていた。そして、それなりに影響力を獲得していたのである。

その結果、超有名個人開発者のピーターレベルズから声がかかりポッドキャストで対談することになったのだ。



この対談はRoxがスタートアップを去る3ヶ月ほど前の話。

ピーターレベルズとの出会いにより、自分のことを見つめ直し本当にこのままここに居ていいのだろうかと思ったのだろう。

さて、スタートアップを去った彼は、しばしの休憩を取った後タイに向かいピーターレベルズ含め多くのノマド個人開発者と出会う。

そこでノマド生活をしながら個人開発にいそしむ。

最初に開発したのがClipbotというサービス。

このサービスはTwitchの長尺動画をTiktokやYoutubeショート用の短尺動画に自動でしてくれるというもの。

Twitchでのストリーミング配信はたくさんやっていたがTiktokやYoutubeショートは面倒でやりたくなかったRoxだからこそ生まれたアイデアだ。

このサービスは200$/月まで成長するが、そこから一気に成長が止まってしまう。

ポルトガルで仲間と再開し大ヒットプロダクトThumbnailTestを開発