📸 AI写真アプリを4ヶ月で月780万円にしたトルコの開発者!
こんにちは、ウマたんです。
このAI時代にめちゃくちゃ稼いでる海外開発者やアプリにフォーカスするこのニュースレター。
今回紹介するのは「Keremcan Şeker(ケレムジャン・シェケル)」氏!
最近TrustMRR(僕の大好きな開発者「マーク氏」が運営してるプロダクト)を眺めていて、えぇ、何これ!?ってなったのが「Boothie: AI Photo Editor」というAI写真アプリ。
セルフィーを1枚アップして、ルックを選ぶと2000年代のデジカメで撮ったような写真に変えてくれる。
リリースは2026年6月23日。まだ4ヶ月しか経っていないのに、MRRはなんと5万1776ドル(約780万円※計算しやすいので1ドル150円換算)。
しかもヤバいのが、自分で作った「特定人物っぽい」TikTokアカウントを12個近く回して、スライドショーを投稿しているだけらしい。
ただ、Keremcan氏はXのフォロワーが43人しかいなくて、インタビュー記事も見つからなかった。
ということで今回は、彼がアプリをリリースしてからグロースさせるまでの流れを調べて
- 初めて出したアプリが、なぜいきなり月780万円になったのか?
- TikTokのスライドショーだけで、どうやってダウンロードにつなげているのか?
などについて徹底的に分析してみた!
ぜひ最後まで見ていって欲しい!
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🇹🇷 アンカラのWeb開発者が初めて出したアプリ
Keremcan氏は、トルコの首都アンカラを拠点にしている開発者。
GitHubのプロフィールには「Full Stack Web Developer」と書いてある。
GitHubを遡ると、2023年の春にfreeCodeCampやFrontend Mentorの課題をせっせと上げていて、そこからReactやNext.jsでWebアプリを作っていた形跡がある。
2025年10月にはAIエージェントのフレームワークを試していて、最近のリポジトリにはCLAUDE.mdやAGENTS.mdも入っている。AIのコーディングエージェントを使ってガンガン作っているっぽい。
そして、iPhoneアプリの開発言語であるSwiftのリポジトリが初めて出てくるのは2025年11月。Boothieをリリースするたった7ヶ月前だ。
App StoreにもGoogle Playにも、彼の名前で出ているアプリはBoothieの1本だけ。
Web開発者が初めて出したアプリが、いきなり月780万円になったということ。エグすぎる。
ちなみに、1人で作っているのか、チームで作っているのかは公開されていない。
年齢も経歴もどこにも書いていないし、Xのアカウントは2021年からあるのにほとんど投稿していない。
いわゆる「Build in Public」で発信しながら伸ばしていくタイプとは真逆の人だ。
それなのに、TrustMRRに載っているトルコのスタートアップ118社の中で、BoothieはMRRも直近30日の売上も1位。
これでXのフォロワー43人。マジかよってなった笑
📷 Z世代の「デジカメ」ブーム
Boothieがここまで伸びた背景にあるのが、Z世代のデジカメブーム。
2000年代に流行ったコンパクトデジカメが、今TikTokを中心にめちゃくちゃ流行っている。
アメリカのNPRの報道によると、キャノンのデジカメ「PowerShot」の販売は、2022年から2025年で約7倍に伸びたらしい。
中でも人気なのが「Canon PowerShot G7 X Mark III」。2019年発売の機種なのに、2025年には想定以上に注文が来て、キャノンが一時受注を停止したほど。
欲しいけど、高いし手に入らない。
そこで出てきたのが、スマホの写真を「G7X風」に変えてくれるアプリたち。
2025年8月リリースの「WayShot」、2026年1月の「Pecra: G7X Digital Camera」など、アプリ名に「G7X」が入っているものまであって、もはや1つのジャンルになっている。
Boothieは、そこに2026年6月という結構後発のタイミングで入ってきた。
ちなみに以前、使い捨てカメラ風のアプリ「Once」をリリース5ヶ月で月500万円まで伸ばしたBrian Shin氏を紹介した👇️
Onceのオンボーディングにも、「どのカメラで撮る?」とカメラの種類を選ばせる画面が入っている👇️
Onbo Hubに格納しているので、気になる人は是非見てみて欲しい👇️
「昔のカメラっぽい写真」は、Z世代にとってマジで強いテーマなんだなと改めて思う。
🚀 リリース8日で70万円、2ヶ月目で月400万円
Boothieの公式サイトのキャッチコピーはこれ。
「Turn one selfie into the photos you keep saving(セルフィー1枚を、つい保存しちゃう写真に)」
使い方はめちゃくちゃシンプルで、ルックを選んで、セルフィーを撮って(カメラロールの写真でもOK)、数秒で出てくる写真を保存・シェアするだけ。
App Storeのスクショを見ると、こんな感じ👇️
ルックは「Canon G7X」「Nikon Coolpix」「Cybershot」「Powershot」「Night flash」「Crimson glow」「Sunkissed」など。
顔はそのままで、光とカメラの雰囲気だけを変える、というのがウリだ。
そして、TrustMRRの検証済みデータで月別の売上を見るとこんな感じ👇️
- 2026年6月(23日〜30日の8日間):4727ドル(約71万円)
- 2026年7月:2万7329ドル(約410万円)
- 2026年8月:4万3734ドル(約656万円)
- 2026年9月:4万3593ドル(約654万円)
- 2026年10月(25日の朝まで):4万3204ドル(約648万円)
リリースしてから最初の8日間で70万円。
2ヶ月目の7月には月400万円を超えて、3ヶ月目の8月には650万円。10月は25日の時点で、もう9月とほぼ同じ売上になっている。
いやぁー、エグい。
では、この売上はどこから来ているのか?
本人いわく、全部TikTokアカウントのスライドショーから。
どんなアカウントなのかは、後半で詳しく見ていく。
🇹🇷 一番売れている国は、アメリカじゃなかった
ここで面白いのが、Boothieが一番売れている国。
TikTokアカウントはアメリカ・ドイツ・トルコ向けに分けて運用しているらしいが、App Storeの評価の件数を国別に見ると・・・
- トルコ:158件
- アメリカ:29件
- ドイツ:13件
他の国も含めた評価全体で見ても、なんと約65%がトルコなのだ。
Sensor Towerでも、上位の国は「トルコ・アゼルバイジャン・ドイツ」。
アゼルバイジャンはトルコと言葉も文化も近いので、トルコから広がっているっぽい。10月25日時点で、トルコのApp Storeの写真/ビデオカテゴリで8位まで来ている。
しかもApp Storeの説明文は英語だけで、トルコ語にもドイツ語にも訳していない。それでもトルコで一番売れている。
本人もTrustMRRに「アメリカ向けのコンテンツを強化して、リテンションを改善すれば、月6桁ドル(10万ドル以上)は次の通過点にすぎない」と書いているので、アメリカはまだ攻めきれていないっぽい。
デジカメ風アプリの競合たちは、上位の国がだいたいアメリカやイギリス。
同じジャンルでも、Boothieだけが全然違う場所で勝っているのだ。
これはなかなか面白いなと思った。
アメリカで勝てなくても、地元の国のTikTokで当てればここまで行ける!
そして10月に入ると、売上が再加速する。
MRRは直近30日で31%伸びて約5.2万ドルに。アクティブなサブスクも、9月23日時点の1400件から2191件に増えた。
さて、ここまでザッとKeremcan氏とBoothieの流れを見てきたが、これだけだと「TikTokでバズったんでしょ」で終わってしまう。
でも本当に知りたいのは、どのTikTokアカウントが、どんな投稿で、ダウンロードと課金までつなげているのか?というところ。
本人は、そのやり方を一切公開していない。
僕自身もアプリのためにSNSを運用しているが、再生をダウンロードにつなげるのは思いのほか難しい。
なので、Boothieの事例はめちゃくちゃ勉強になった。
ということでこれ以降のパートでは、TikTokでBoothieの名前を出しているアカウントを探して全部の投稿を確認し、公開されている情報とつなぎ合わせて仕組みを分解してみた!!!具体的には以下!
- Boothieの名前を出しているTikTokアカウントを4つ特定!再生の合計が約1500万回のアカウントも
- アメリカではなくトルコで一番売れた理由が、アカウントの数字からハッキリした
- 100万回再生を超えた投稿に共通する「テロップ+アプリの画面録画」という型
- 検証済みの日別売上から見えた「土日に跳ねる」売上のクセ
- TikTokから来た人を逃がさない公式サイトの工夫と、無料でも使えるのに売れる課金設計
- 日本でこのやり方を真似するなら?(ステマ規制の注意点も)
TikTokでアプリを伸ばしたい人は、是非読んでみて欲しい!
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