💸 激戦区の習慣化アプリを後発ながらASOで月10万ドル(1500万円)まで伸ばしたセバスチャン氏
こんにちは、ウマたんです。
このAI時代にアプリ・プロダクトでめちゃくちゃ稼いでる海外事例を分析する、このニュースレター。
今回紹介するのは「Sebastian Röhl(セバスチャン・レール)」氏!
実は彼を紹介するのは2回目。以前は、2年以上前の2024年4月に紹介した👇️
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GitHubのContributionグリッドみたいなグラフで習慣を記録できるアプリ「HabitKit」を作っていて、当時は2024年1月に月3.3万ドル(約500万円)を超えたばかりだった。
あれから約2年半。彼のアプリはさらにとんでもない成長を遂げていた。
- 2025年の年間収益は60.2万ドル(約9000万円)
- 2025年1月は1ヶ月だけで11.2万ドル(約1680万円)
- 2026年1月も直近28日間で10万ドル(約1500万円)超え
- 「habit tracker」というド定番キーワードで米国App Storeの2位
1月の収益が高いのは、みんな1月に今年こそは新しい習慣を始めよう!と決意するから。この手のアプリは年末年始にめちゃくちゃ売れる傾向がある。
さて、彼のアプリはこれだけ伸びていながら、現在ほぼマーケティングをしていないという。
なんとユーザーの約98%はApp StoreとGoogle Playの検索からやってきているらしい。TikTokでバズらせたわけでも、インフルエンサーに紹介してもらったわけでもない。
このニュースレターでは、TikTokでバズらせて数ヶ月で月数千万円!みたいな事例をたくさん紹介してきたが、セバスチャン氏は完全に逆のタイプ。
やはりASOで主要キーワードでしっかり上位を取れると、めちゃくちゃ強い。ショート動画のバズみたいな離れ業を使う必要がない。
ただ、もちろんASOだって一筋縄ではいかない。競合ひしめくカテゴリの中で上位を取るのはめちゃくちゃ難しい。
しかし、セバスチャン氏は習慣化アプリという競合ひしめくレッドオーシャンの中で、圧倒的に後発ながらしっかりASO上位を獲得しているのだ。
ということで、今回はそんなセバスチャン氏のASOハックについて見ていく。
僕自身ASOはそこまで意識せずにSNSなどでのマーケティングメインで伸ばしてきているので、セバスチャン氏のASOハックはめちゃくちゃ参考になった!
具体的には、
- 会社員を辞め、アイデアなしから「月10万ドル」を達成した男
- 最初のアプリは6ヶ月でたった100ドル。なぜ次のアプリは爆発したのか?
- 彼のアプリ「HabitKit」が伸びた本当の理由を分析!
- ASOで勝つなら絶対に外せない「アプリ名・キーワード」の設計術
- App Storeで実際に勝ったスクショの法則
- レビューは「嬉しい瞬間」にお願いする。評価を増やす地味だけど強い施策
- 月0.99ドル→約5ドル。価格を4倍以上に上げた戦略と有効性
などなど!!それでは見ていこう!!!
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🔁 会社員を辞めて個人開発者になる挑戦
セバスチャン氏はドイツの大学でコンピュータサイエンスを学んで、そのままドイツの企業でエンジニアとして働いていた。
ただ、3年間ずっと同じプロジェクトを担当しているうちに、自分のプロダクトを作りたい気持ちが抑えられなくなってくる。
そこで貯金を元手に、「12ヶ月で何か形にする」と期限を決めて会社を辞めた。
アイデアは何もなし。
最初に作ったのは筋トレ記録アプリ「Liftbear」。
しかし、6ヶ月間で稼げたのは合計100ドル(約1.5万円)だけ・・・(※稼げただけでスゴイけど!!!)。
早速セバスチャン氏は「個人開発の収益化の壁」にぶつかった。
しかし、彼はあきらめない。
そんな彼が、次に作ったのが「HabitKit」。
リリース前にスクリーンショットをXに載せたところ800いいねがついて「これはイケる!」と2ヶ月で一気に作り上げて2022年11月にリリースした。
ポイントは、「GitHubのContributionグリッドみたいなグラフ」をメインビジュアルにして習慣アプリを作ったこと。これに尽きる。
これがセバスチャン氏のXのフォロワー(※主に開発者)に刺さったのだ。
普通に可愛いビジュアルの習慣アプリを作ってもダメだっただろう。開発者に刺さりやすいGitHubのグリッドグラフをベースにしたアプリだったからバズったのだ!
このニュースレターでも何度も言っているが、いくらフォロワーが多くても、それらのフォロワーに刺さるプロダクトを提供しないと誰も買ってくれない。
だからこそ、セバスチャンが作った最初の筋トレアプリは売れなかったのだ。
筋トレ系アプリはビジュアル重視のアプリでTikTokやInstagramでは強いが、Xでは弱い。
セバスチャン氏はXでのBuild in Publicで開発者のフォロワーは増やしていたものの、筋トレ系のフォロワーはあまりいなかった。
もし筋トレ系アプリを伸ばすのであれば、別にTikTokやInstagramでのショート動画マーケで伸ばすべきだったのである。
例えば、以前紹介した「Mauro氏」の「Symmetry」というアプリは、まさに筋トレアプリでめちゃくちゃ伸びてる。
2025年ローンチという超後発ながら1年ちょっとで月3600万円まで伸ばしてきている。
そして1年で8万本ものショート動画を作ってる。やはり筋トレアプリは基本的にショート動画で伸ばすべきアプリなのである。
自分の作っているアプリのユーザーがどこにいるか?はちゃんと見極めた方が良い。
🚀 HabitKitをXでのBuild in Publicと低価格戦略で伸ばす
さて、ここから彼のアプリはASOメインで大きく成長していくことになるのだが、最初から彼はASOを意識して構築していたわけではない。
注意しておきたいのは、最初の彼のアプリのブーストは間違いなくX上での発信から来ているということ。
X上での発信がガソリンとなって、アプリが伸び最終的にはASOで上位を取ることができ継続的に稼ぐことが出来るようになっている。
また、おそらく初期にASOに効いたのは「HabitKitの価格はめちゃくちゃ安く据え置いた」こと。
なんと当時の価格は、月0.99ドル、年6ドル、買い切り15ドルだったという。
ここで注意しておきたいのが、ASOで集客を狙うか、TikTokやInstagramのショート動画で集客を狙うかによってプライシングの戦略は明確に違うということ。
ASOでの集客をメインにする場合、ユーザーは該当キーワードを検索してその中で出てきたアプリの中で比較をする。
そのため、他のアプリよりも価格が安いことが競争優位性となる。そして価格が安いとCVRが上がる。CVRが高いほど、ASOでは有利に働くはず。
だから、後発でASOで上位を狙うのであれば、なるべく価格を安くするインセンティブが働く。
その点でこのセバスチャン氏の戦略は正しい(それにしても安すぎる気がするが)。
一方でTikTokやInstagramで集客する場合、ユーザーは基本的にショート動画でアプリを見て指名検索で訪れる。
他のアプリと比較することは基本的にない。
だからこそ他のアプリよりも極力安くするというインセンティブはそれほど働かない。
なるべくARPU(1ダウンロードあたりの平均顧客単価)を上げる方が戦略としては正しい。
だからこそ、僕がいつも紹介しているショート動画で伸ばしている系のアプリは、オンボーディングが長くて顧客単価も高めのハードペイウォールで設定していることが多い。
ちなみにセバスチャン氏の「Habit Kit」は、ほぼオンボーディングがなくフリーミアムで使える仕様になっている。
やはり全般的にASOで集客しているアプリは、オンボーディングが短めでフリーミアムなものが多い印象。
🔎 「Habit Kit」がASOで徐々に上位を取れるようになってくる
さて、HabitKitをXで発信しながら低価格に据え置いて運用することで、徐々に「habit tracker」という検索キーワードで検索上位を取れるようになっていく。
ここから収益がグングン伸びていく。
2023年の1年間でダウンロードは12万件、収益は5.1万ドル(約765万円)。
2023年の振り返りを投稿した本人のXがこちら👇️
2023 - My Indie App Business Year In Review
![]()
@SebastianRoehl
This past year has been a huge one for me, marking the first full year of my indie app business since its start in April of 2022. It's been an awesome and sometimes challenging journey, with a few losses along the way, but mostly…pic.twitter.com/U3ljvNoErK— Sebastian Röhl (@SebastianRoehl) December 31, 2023
さらにヤバいのが、2024年の1月と2月の2ヶ月だけで6万ドル(約900万円)を稼いで、2023年の1年分をあっさり超えてしまったこと。
冒頭にもお伝えしたが、習慣系のアプリは年末年始に伸びやすい。
みんな、来年こそは新しい習慣を作るぞ!!!と意気込むからである。ちなみに大抵、習慣は続かないので1月をピークに収益は落ち込む。
さて順調に伸びていた2024年12月、さらにHabitKitの収益をブーストする出来事が起きる。
世界的なテック系YouTuber「MKBHD(チャンネル登録者2000万人超え)」のチームがやっている「The Studio」というチャンネルで、スタッフが実際に使ってるアプリを紹介する動画が公開された。その中で、編集者のAdam氏がHabitKitを紹介してくれたのだ。
しかも、セバスチャン氏から売り込んだわけではない。Adam氏がThreadsで彼の投稿を見つけたのがきっかけだったという。
これを見ると、Xだけじゃなくて愚直にThreadsなど他のソーシャルメディアもやっておく重要性が分かる。
ちなみに現在僕が伸ばしてる日本語アプリの集客チャネルはInstagramやTikTokなどのショート動画なのだが、最近Threadsも始めた。
普通にこれまで作ってきたショート動画をそのままテキストを付けてThreadsに投稿するだけだが、それでもそこそこインプレッションは取れる。
そして有料課金してくれたユーザーでThreads経由で来たという人もチラホラいる。
複数SNSを運用するのは面倒だが、ある程度自動化できるので、出来るだけ複数メディアに手を広げるべきだなと思ってる。ちなみにInstagramとFacebookとThreadsは同時投稿できるので、それだけでもやっておく価値はあると思う。
さて有名YouTubeに取り上げられることによりダウンロードとレビューが一気に増えて、2025年1月3日、ついに米国App Storeの「habit tracker」で7位に入る。
そして2025年1月、新年の抱負シーズンとYouTube効果が重なって、1ヶ月で11.2万ドル(約1680万円)を売り上げたのだ。
完全にラッキーに見えるかもしれないが、MKBHDのチームに見つけてもらえたのは、彼が複数SNSでずっと開発の様子を発信し続けていたから。
僕自身、色んなご縁をSNS経由でもらっている。やはりSNSで継続的に発信し続けることはめちゃくちゃ大事だと思う。
さて、結果的に彼の2025年の収益は以下のようになった👇️
- 年間収益:60.2万ドル(約9000万円)
- 月の収益は1年を通して4万ドル(約600万円)以上をキープ
- アクティブなサブスクライバー2.5万人
- ダウンロード数:iOS 27.2万件、Android 29万件
- レビュー:iOS 4.8(6,630件)、Android 4.6(9,443件)
- 米国App Storeの「habit tracker」検索順位でトップ5
そして2026年1月の収益は10万ドル(約1500万円)超え。この収益をほぼASOだけで叩き出しているのはスゴイ。
やはり、ストアの検索上位に表示されることの強力さは計り知れない。
では、彼はASOのために具体的に何をやってきたのか?
具体的に彼が実施しているASOのための施策や考え方を見ていこう!
どれも今日からすぐ真似できるものばかり!アプリを作っている人は是非読んでみて欲しい!
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