こんにちは、ウマたんです。
稼いでる海外個人開発者にフォーカスするこのニュースレター。
今回紹介するのは「Sebastian(セバスチャン)氏」!
彼はドイツ生まれの30歳。
最近頭角を現してきている開発者だ。
そんな彼にフォーカスして見ていこう!
セバスチャン氏は大学卒業後ソフトウェアエンジニアになり、普通の会社員として働いていた。
多くの優秀な同僚に囲まれて日々新しい技術に触れて非常に楽しかったそう。
しかし、彼は大学時代に抱いた夢を追い求めて会社員を辞めることを決断する。
彼は大学時代にindiehackers.comというコミュニティを見つけて、そこで多くの人々が個人でサービスを開発し稼いでいるのを知った。
彼らは資金調達することなく誰かを雇うこともなく、自分の思うがままにサービスを開発し世界中の人に届けていた。
そんなコンセプトに憧れたセバスチャン氏だったが、その夢はそっと胸の奥にしまい大学卒業後は就職の道を選んだのだった。
しかし、コロナをきっかけにリモートワークが主体になり、何か新しいことをやりたい!と思った時、この夢がもう一度再燃してきたのだった。
彼はまだ若く養う家族もいない、失うものは何も無い。幸い貯金はいくらかあり、もしダメでもソフトウェアエンジニアとして再就職はできる。やるなら今しかない!そう感じたセバスチャン氏は28歳にて独立の道を選ぶのだ。
これまで紹介してきた多くの開発者がこのように自分を追い込み開発に没頭する期間を設けている。
ただ、他の開発者と彼の違いは特段金銭的な目標を設定しなかったこと。
彼は、1年間という期限は定めたものの、いくら稼ぐかみたいな目標は設定しなかった。
彼の目的は、自分自身が使いたいものを作り創造自体を楽しむこと、だったのだ。
彼のこの純粋な好奇心が最終的に大きな収益を生むサービスにつながっていく。
まず独立して最初にセバスチャン氏がリリースしたのが、Liftbearというアプリ。
今まで紹介してきた個人開発者はモバイル向けのネイティブアプリではなくてWebアプリを開発している人が多かったが、彼はネイティブアプリに取り掛かった。
開発者によって好みは分かれるかもしれないが、個人的には圧倒的にWebアプリの方が上手くいきやすいと思っている。
WebアプリであればSNSなどでシェアしてワンクリックで遷移して触ってもらえるし、SEOでの集客も見込める。
それに比べてネイティブアプリはダウンロードという壁が大きく立ちはだかっており、大量にあるアプリの中から普段使うアプリに食い込める枠がめちゃくちゃ狭い。
ただ彼の目標はお金ではなかった。ただただ自分が普段使いたいアプリを作ることが目標。
そんなセバスチャン氏はネイティブアプリに最初から果敢に取り組んでいった。
Liftbearは若干のユーザーは獲得したが大きくヒットはしなかった。とはいえ6ヶ月の間、色んな機能を追加しメンテナンスを続けた。
そして必要な機能はもうこれ以上ない、というタイミングになり次のアプリの開発に移ることにした。
次に開発したのがHabitKitという習慣付けのアプリ。
そして、UIはシンプルで直感的に自分の習慣をトラックできる。このグリッド型の習慣トラックはGithubと同じで開発者にとって馴染み深く、頑張っている感・サボっている感がひと目で分かる。
ちなみに以下が僕のGithub。これを見るとここ数日全然コーディングしてない!とかが分かる。
リリースする前にファーストビューのスクリーンショットをTwitterで公開したところ、大きなバズを生み、7.2万のImpと800のイイネを獲得した。
そして満を持して11月27日にリリース。
1日で100ドルの収益を得ることができた。これがセバスチャン氏にとって独立して初めての収益だった。
初めての収益は飛び上がるほど嬉しい。
僕も昔、9ヶ月頑張って30円の収益が初めて入った時は飛び上がるほど喜んだ。
ちなみにこのHabitKit、実際に僕自身も使ってみたのだが、本当に使いやすい。
基本無料で利用できるが、習慣の種類を一定以上に増やそうとしたり、統計的なチャートで確認しようとしたりすると課金が必要な仕組みになっている。
とは言え100円/月、650円/年、2200円/生涯というプランになっていてかなり良心的。
HabitKitのリリースでそれなりに手応えを感じつつも、生活できるほどの収益は得ていなかった彼は、挑戦をはじめて1年経った2023年4月に会社員に戻る決断をする。
彼はこの1年間で学んだことを以下のようにまとめている。
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