user【週刊】AI時代に月100万円以上稼ぐ海外個人開発者を毎週1人ピックアップして秘密を深堀り!search
☄️AIプロダクトを2年で年3億円の収益にした宇宙技術→データサイエンティスト→個人開発という異色の経歴の男
オランダ生まれでドイツ→スウェーデン→ブラジル→中国と住む国を変えてきた彼は2023年にAI×SEOツールをローンチし2年で年間3億円の収益まで成長させてきた。
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ウマたん
2025/07/21

こんにちは、ウマたんです。 

このAI時代にめちゃくちゃ稼いでる海外開発者にフォーカスするこのニュースレター。

今回紹介するのは「Dominic Zijlstra(ドミニク・ザイルストラ)」氏!

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(出典:https://x.com/dominiczijlstra

オランダ出身なのだが、おいおいどんな人生やねんってくらい色んな国で色んなことを経験しながら最終的にプロダクト開発の世界にたどり着いた異色の経歴の持ち主。

実は、オランダ出身で成功している天才個人開発者は多い。

あのレジェント開発者「ピーター・レベルズ」や画像AIプロダクトで大金を稼ぐ「ダニー・ポズマ」もオランダ出身。


ドミニク氏もご多分に漏れず天才。彼は、AIの波に乗って、2023年に開発したAIプロダクトをたった2年で年間200万ドル(3億円)の収益まで成長させた。

そんな彼のストーリーとプロダクト開発秘話に迫っていきたい。



🌍️オランダ→ドイツ→スウェーデン→ブラジル→中国

彼はオランダの田舎で育った。

高校卒業後は「より大きな仕事がしたい!」と思い、工業の中心であるドイツへ移住。ドイツの大学に進学し、物理学と工学を学ぶ。

そして今度は交換留学でスウェーデンに行き、様々な国の人たちと交流。

そんな刺激的な日々を過ごす留学の終盤にブラジル出身の女性と運命的な出会いをはたす。

なんとドミニク氏は、彼女を追ってそのままブラジルへ。

最終的にブラジルの大学院を卒業。いやいや、すごい学生時代だなと思う。

しかし、彼のグローバルな人生はここで終わらない。

大学院卒業後ヨーロッパに戻り、ブラジルの彼女とは別れることに。

そして続いては中国出身の女性と出会いそのまま結婚。現在は中国に住んでいるという。

僕自身色んな国を旅して現在は海外に住んでいるが、ここまで縦横無尽に色んな国で暮らした経験を持っている人は稀だと思う。

さて、そんなこんなで色んな国で生活をしてきた彼だが、この経験自体が一つ目のプロダクトの成功につながることになる。



📊データサイエンティストへのキャリアチェンジ!

さて、プロダクト開発のストーリーに移る前に彼のキャリアについても軽く触れておこう。

彼は大学・大学院と物理工学を研究していたため、その流れで巨大航空機メーカー「エアバス」の宇宙技術者として働くことになる。

しかし、働く中で次第に宇宙工学という狭い範囲でキャリアを閉じるのは嫌だなと思うようになる。

こうして彼は、これまで宇宙工学の中で培ってきた数学力を武器にフィンテック企業にデータサイエンティストとして転職するのだ。

とはいえ、データサイエンスの知識が元々あったわけではない。

彼はデータサイエンティストになるために独学でデータサイエンスを学んだ。以下のXスレッドにその方法は詳しくまとめられている👇️

このスレッドはデータサイエンティストになりたい人はもちろん、未経験からテック系の職種に転職したい人にとってかなり参考になるので、興味のある方は是非チェックしてみてほしい。

彼の場合、まずUdemyにてデータサイエンスのコースを受講。

Udemyのコースで一通りのスキルを身に着けた後、より深掘りしたいジャンルを調べて、それらをフラッシュカードを使って覚えた。

データサイエンスの範囲はめちゃくちゃ広範で最初からガッツリ学ぼうとすると挫折してしまう。

統計学入門を謳った本が全然入門じゃない!なんてこともしばしば。

だからこそ、ドミニク氏みたいな学び方はめちゃくちゃオススメ。一旦ザッとUdemyなどを使って網羅的に学び基本を抑える。

その後、より深めたい領域は本や論文などで深めれば良い。

さて、彼はこの流れで知識をインプットした後、早速実践に移った。

とはいえデータサイエンスの実践練習は、企業に属していない状態ではなかなか難しい。

さて、彼はどうしたか?彼は株価の予測を行う機械学習モデルを作ることに挑戦したのだ。

もしこれが上手くいけば、それだけでお金持ちになれるし、上手くいかなくても学びを得ることができ、間違いなく転職に有利になる!

結果的に、お金を稼げるレベルの機械学習モデルを構築することはできなかったが、この経験のおかげでフィンテック企業からお声がかかるのだ。

こうして晴れてフィンテック企業にてデータサイエンティストとして働くことになる。

ちなみに、彼は就職した後に、「現実のデータサイエンティストの仕事」が「今まで学んできたデータサイエンス」と大きく違いビックリしたという👇️

データサイエンティストは、機械学習モデルを作る仕事と思われている節があるが、そんなの仕事の一部。

データベース設計やデータ加工はもちろんのこと、ソフトウェア開発なども担当しないといけないこともある。

またビジネスサイドとのコミュニケーションにもめちゃくちゃ時間を使う。

PCの前で数字とにらめっこしながらAIモデルを作るだけの仕事ではないのだ。

ちなみに僕自身データサイエンティストの出身でデータサイエンティストになりたい人には少なからずアドバイスできると思うのでお困りごとがあれば連絡ください。宣伝ですが、データサイエンスをまるっと月1280円から学べるサービス「スタアカ」を運営してます。


🇨🇳言語学習でぶつかった壁をプロダクトへ

さて、データサイエンティストとして満足の行く仕事をこなす日々を過ごしていたドミニク氏。

しかし、プライベートでは中国人の彼女との「文化の違い」「言語の違い」に四苦八苦していた。

今まで様々な国で暮らし言語も習得してきたドミニク氏だったが、今回ばかりは文化も言語も違いすぎた。

特に彼女の両親に会っても全くコミュニケーションが取れないのが苦痛だったという。

そこで必死に中国語を勉強するもなかなか上手くいかない。しかし2年間試行錯誤する中で独自のメソッドを生み出し、とうとう中国語をマスターすることに成功する。

そして、このメソッドを使って語学を教えるために中国で教師になろうとしたがそのタイミングでCovid-19が発生。

その夢は断念せざるを得なくなった。

であれば、世界中の人にオンラインでこのメソッドを届けよう!とアプリを作ることにするのだ。

それが1本目のプロダクト「Traverse」なのである。

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Traverseは、ノートとマインドマップとフラッシュカードの機能を兼ね備えた学習アプリ。

学んだことをノートに書いて、それをマインドマップで繋ぎつつ、覚えるべき要点はフラッシュカードにできる。

ドミニク氏自身の学習方法を詰め込んだアプリになっている。

このプロダクトはコロナ禍の巣ごもり需要でそこそこヒット。

このヒットを受けて2021年2月、とうとうプロダクト開発にフルコミットするためにドミニク氏は会社を辞める。

本格的にプロダクト開発の世界へ入っていくのだ。



🧠ChatGPTの登場によりAIで何かを作らなくてはと焦る日々

そうこうしているうちに2022年11月、ChatGPTが登場。多くの人がChatGPTの精度に驚いた。

彼もその1人。

彼はChatGPTを触るうちに、「これはビジネスを根本から変えるぞ」と思った。

周りではAIを使ったビジネスが次々と立ち上がる。彼は焦りながらAIを使った色んなビジネスに手を出した。

ニュースレターをやったり、プロンプトデータベースを作ったり、クライアント向けにAIチャットボットを作ったり。

少し収益が出るものもあったが、大きなブレークスルーは起きなかった。

そんな中、既存プロダクトの「Traverse」をよりスケールさせるためにSEOに力を入れることになる。

そして、SEOをどうにかAIを使って自動化できないか?と試行錯誤している中でSEOコンテンツ自動作成ツールのアイデアに至る。

しかし、当時は既にAIを使ったSEOライティングツールは多く登場していた。

そんなツール群と差別化を図るためにどうすればよいか?

ここから先は、彼がローンチから2年でARR3億円を達成したAI×SEOツールの秘密に迫っていく。