海外個人開発者にフォーカスするこのニュースレター。

今回紹介するのは「Jason Chin(ジェイソン・チン)」氏！

複数のSNSにて非常に大きな影響力を持っていてNotionをカスタマイズしたテンプレートを販売することで月$20k（300万円）ほど稼いでいると言う。

ノーコードでプロダクトを作ってここまでの収益に成長させているのだから夢がある。

そんな彼にフォーカスして見ていこう！

⚔️兵役中に発信活動をはじめる

彼は兵役中に現在に至るビジネスの種をまき始めた。

当時は兵役中で時間的制約が非常に厳しく、さらにストレスもかなりあったという。

そんな中、彼は海外で有名な個人開発者のコミュニティであるインディーハッカーズの色んな発信に出会った。

なにかやらなくてはいけない！と思った彼は自分自身のためにも「時間を有効活用するノウハウ」をTwitterで発信し始めたのだ。

多くのインディーハッカーが言うように、プロダクトを作る前にまずはオーディエンスを集めはじめたのだ。

多くの人が良いプロダクト作りから始めてしまうが、オーディエンスがいなければ売れるわけがない。

とりあえず発信をしてオーディエンスを集めよう！

とはいえどんな内容を発信すべきなのか？

僕は、自分自身のためにもなるものが望ましいと思っている。

僕自身、AI・データサイエンスを軸とする様々な発信活動をしてきたが基本的に全てが自分のためにもなるものである。

このニュースレター自体も、調べて発信することで自分のためにもなる。だからこそ続けられている。

ジェイソン氏の場合もそう。ジェイソン氏自体が時間の有効活用に興味があったから、それを調べて発信する。これ自体が彼自身にとってためになる。

最初からお金をたくさん稼ごうみたいなモチベーションではじめる発信活動は大抵続かない。

発信していること自体に意味があることや、発信していること自体が楽しいことを軸にしよう。

📱彼のSNSにおけるずば抜けた影響力

で41万人ものフォロワーを抱える超インフルエンサー。

彼の発信軸は一貫してNotionをベースにした時間の有効活用や仕事の効率化。トンマナも白黒のモノトーン調に統一されていてブランディングがうまい。

1つのコンテンツを各種SNSのフォーマットにあわせて、うまーく転用している。

このSNSの影響力を使いながらNotionでカスタマイズしたテンプレートを販売して高収益を叩き出しているのだ。

💃それぞれのSNSの役割分担がすごい

さて、そんな彼のSNSの中でどれが最も収益に影響を与えているのだろう。

実はYoutubeが最も販売力があると語る。彼の場合、他のSNSのフォロワー数と比べるとYoutubeの登録者数は若干見劣りする。

しかしYoutubeは長尺の動画でしっかりユーザーを惹きつけて購買意欲を喚起するのだ。

Tiktok、Instagramのリール、Youtubeショーツなどは、フォロワーがいない状態でもバイラルを生みやすく、すぐに結果が出やすいと語る。

そのため最初はこのようなプラットフォームから手を出すのがよいだろう。

XとInstagramは商品の販売というよりも自分のパーソナルブランドを確立するために最適と語っている。

意外とこのパーソナルブランディングは大事なのだ。

結局のところ、人は人を追いかけるもの。

だから彼は、ただデモをシェアするだけでなく、製品を作っている人間を好きになってもらえるように自分の発信をしているらしい。

確かに彼のSNSを見ていると押し付けがましい製品の売り込みは一切ない。

彼のSNSは、見ているうちに彼自身のファンになってしまい、気付いたら彼が使っている効率化のためのプロダクトを使いたい！と思ってしまうような設計になっている。うまい。

これらをまとめると、ショート動画系のプラットフォームで注目を集め、XやInstagramでファンになってもらい、Youtubeでプロダクトの説明をし教育し最終的に購入に至ってもらうのがザックリとした彼のユーザー獲得の導線になる。

ちなみにSNSをハックするような行動は極力しない方がいいと彼は語る。

彼自身ハックと呼ばれるようなことをやっていた時期もあるみたいだが、本質的なユーザー獲得には繋がらないし長期的に続けることができないので、やめた方がいいと語っていた。

📓まずは無料でテンプレートを提供する

さてそれでは、彼が販売するプロダクトを見ていこう！

先述の通り、彼のプロダクトはNotionテンプレート。

様々なテンプレートを販売していて、多くが無料で提供されている。

現在はいくつかのテンプレートが有料になっているが、最初は無料テンプレートを作るところからはじめたと言う。

無料テンプレートによって信頼を獲得してそこから有料テンプレートの販売を徐々にはじめていった。

現在でも無料テンプレートを購入してくれたユーザーに対して、テンプレートに関する追加のヒントを共有するメールワークフローを用意しているという。

その後、関連するプレミアムテンプレートを紹介しアップグレードしてもらえるようにしているのだ。

🗒️Notionのテンプレートなんか売れるの？

さて、もしかするとここでNotionのテンプレートなんかにお金払うか？と思う人がいるかもしれない。

Notionがただのメモサービスだと思っていたら大間違い、Notionはカスタマイズの仕方によってはめちゃくちゃ便利なサービスになるのだ。

僕自身、以前AIスタートアップで働いていた時は、社内のプロジェクトマネジメントツールとしてBacklogでもなくAsanaでもなくNotionを使っていた。

そしてNotionの方が圧倒的に使いやすかった記憶がある。

ただデータベースの設計などが大変なので、そう簡単に誰でもすぐにカスタマイズできるわけではない。

そんな需要に対して提供してくれているのが彼のテンプレートなのだ。

彼のテンプレートの中でも特に売れているのが

Second Brain自体が、世界的に有名なメモ術のフレームワーク。

2つ目のデジタル脳を作っておいて、そこに経験したことや学んだことを保存しておいて、好きな時に引っ張り出してこれるようにするというもの。

以下のように本にもなっていて原著は世界的に有名。

この本の中で取り上げられているのがPARAというフレームワーク

P　プロジェクト――今、具体的な期限があって取り組んでいること

A　エリア――時間をかけて取り組みたい興味のあること

R　リソース――状況に応じて将来的に実行するかもしれないこと

A　アーカイブ――すでに終わった件、アクティブではない保留事案

このPARAのフレームワークにあわせて情報を整理していくのが大事なのだ。

そしてこれを実現してくれているのがまさにジェイソン氏の販売するNotionテンプレートである

これまで6000人以上が購入しているらしく、価格が99ドルなので単純計算このテンプレートだけで8000万円以上も稼いでいる計算になる。

0からスクラッチで開発しなくてもNotionで有用なテンプレートを構築できればここまでの収益に達することができる。

ノーコードプロダクトでの非常に良い成功事例だ。

彼は今まで紹介してきた人たちの中でもSNSの影響力がずば抜けている。

そして、パーソナルブランディングとプロダクトの境界線が曖昧でいい感じに溶け合っている。

彼のファンになって気付いたら彼のプロダクトを購入しているという導線が見事に出来上がっているのだ。

むしろ開発者というよりもコンテンツクリエイターと言った方が正しいかもしれないが、このようにプログラミングができなくてもノーコードでプロダクトを作ってマーケティングにしっかり注力すればしっかり収益をあげることができるのは夢がある。

ということで今回は「Jason Chin(ジェイソン・チン)」氏にフォーカスしてきました。

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それではまた来週月曜日に会いましょう！

この人のSNS戦略はめちゃくちゃに参考になりますね

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