こんにちは、ウマたんです。

海外個人開発者にフォーカスするこのニュースレター。

今回紹介するのは「Pauline Clavelloux（プリン・クラベルー）」氏！

このニュースレター初の女性の登場だ。

フランス出身で大企業でデータサイエンティストのキャリアを歩みながら個人開発にも挑戦して13k€(220万円)/月の収益を達成した女性。

そんな彼女のキャリアやプロダクトにフォーカスして見ていこう！

👩‍💼順調に大企業のデータサイエンティストとしてキャリアを築く

彼女は大学卒業後まずはアクセンチュアとMicrosoftのジョイントベンチャーに入社してデータアナリストとして仕事に従事する。

その後1年ほどしてIBMに転職、IBMで順調にデータサイエンティストとしてのキャリアを築く。

彼女は若いタイミングでマネージャー職に昇進したエリート。

マネージャーを5年務めた後、つい最近2024年6月で正式に会社員をやめている。

すなわちしばらく会社員を続けながら個人開発をしていたということ。僕自身社会人1年目の時から副業をしていたのでめちゃくちゃ忙しいことが想像できる。

僕の場合は、6時に起きて7時30分に会社近くのカフェに着いて7時30分〜9時まで副業して9時から本業、お昼の1時間も基本副業して18時に終業後家返ってから23時くらいまで副業するみたいな毎日だった。

今考えるとかなり狂ってる。

🛳波乱万丈の個人開発の旅

さて彼女の個人開発の旅を見ていこう！彼女の個人開発の旅はコロナ禍にはじまった。

コロナ禍に在宅勤務を余儀なくされ、暇になった彼女は自動売買をしてみようと思い至る。

たしかに本職がデータサイエンティストなのでプロダクトを作るというよりも株や仮想通貨の価格を予測して自動売買するアプローチを考えるのは納得がいく。

ちなみに完全に宣伝ですが、株式投資のデータ集計・可視化・予測を行う講座をUdemyで出しているので興味があればぜひ見てみてください。

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さて、彼女は仮想通貨の自動売買を行いそれで元手を数ヶ月で5倍にした。

そしてこの成功を受けて、自分たちの技術を活かしたソフトウェア・プロダクトが作れないか模索することにしたのだ。

そうして構築したのが、投資家向けに売買タイミングのアラートをカスタマイズして送るプロダクト。

彼女的にはかなり自信のあるプロダクトだったらしいが、結局このプロダクトを買ってくれる人は誰一人なかった。

ここでの教訓を彼女は以下のように言っている。

• 自分にとって素晴らしいプロダクトが他の人にとってもそうだとは限らない
• プロダクトを構築する前にターゲット顧客にリーチする方法を考えた方が良い
• 誰も見ていない・誰も買ってくれないプロダクトに長い時間をかけるのは時間の無駄だ

自分のエゴでこれはイケる！と思ってプロダクトを作って結局誰にも刺さらず頓挫するというのはよくある話。

まずはプロダクトを作る前にそのプロダクトをどうやって広めるかを考えなくてはいけない。

⛵1個目のプロダクトの失敗を経て2個目のプロダクトに挑戦

1個目のプロダクトに失敗した彼女は、知り合いの大成功起業家であるThibaultに相談する。

わずか2年で年間2億円近くの収益を出すサービスを開発し最終的に15億円以上で売却したThibault Louis-Lucas氏！
ウマたん 2024-03-18

このニュースレターでも以前紹介した有名個人開発者でTwitterやLinkedinの分析ツールを開発して桁外れの金額を稼いでいる天才。フランス生まれである。

Pauline氏がそんな彼に相談したところ、とりあえずTwitterを使ってオーディエンスを増やしたほうがいいよ、というアドバイスを受ける。

当時フォロワーがたった11人しかいなかった彼女はThibault氏のアドバイスを受けてTwitterを本腰を入れて運用しはじめる。

やると決めたら徹底的にやるのがPauline氏。

内容はデータサイエンスや起業についての話を定期的にポストし、たった48時間で1000人フォロワーが増えるバイラルなども経験して現在は1.8万人のフォロワーがいる。

彼女はこうしてフォロワーを順調に伸ばしながらも新しいプロダクトの開発に着手する。

それが画像生成AIを使って写真をファンキーなスタイルに変換するというプロダクト。

このプロダクトはその着想の面白さとTwitterフォロワーの拡散が相まっていくらかのコンバージョンが発生することになる。

結果的に3ヶ月で500ドルの収益が発生したそう。しかし、一時のバイラルでコンバージョンが発生しただけで、継続的な収益を手に入れることはできなかった。

面白いツールだが、継続的に必要なツールではなかったのだ。

結果的に彼女はこのツールを売却することにする。

🛥2個目のプロダクトを売却して3個目のプロダクトに挑戦

さて、2個目のプロダクトを売却した後、彼女は3個目のプロダクトに挑戦する。

それがTwitterのデータを取得してそれをGoogle Sheetにまとめた上で分析し様々なグラフを描画するというものだ。

一見面白そうでいけそうなアイデアではある。

しかし当時はTwitterをイーロン・マスクが買収したタイミング。色々な施策の中の1つとして最低のAPI利用料金を引き上げるというものがあった。

なんと一番安いプランでも月額42kドル（650万円）にすると公表されたのだ。

様々なプロダクトに組み込まれているTwitterのAPIから無料プランを撤廃して最低でも月650万円払わなくてはいけないというのはちょっと厳しすぎる。

このAPI利用料金の変更は多くの領域で波紋を呼んだ。

結局彼女はこのプロダクトの開発を断念し、別のプロダクト開発に移ることにする。

⭐4個目のプロダクトにして成功をおさめる

ここまで複数のプロダクトを開発してきた彼女はなかなか大きな成果をあげることができずにいて悶々としていた。

しかし継続して挑戦する人はしっかり成功をつかみとる。

4個目のプロダクトにて大きな成功をおさめるのだ。

それがiacreaというプロダクト。