海外個人開発者にフォーカスするこのニュースレター。

今回紹介するのは「Sumit Kumar(スミット・クマール)」氏！

元々Stripeのエンジニアをしていたのだが、自分で事業を立ち上げる夢を追い求めて独立、現在は月10万8000ドル（約1700万円）もの金額を稼ぐビジネスを運営している最強のエンジニアだ。

そんな彼にフォーカスして見ていこう！

🏡エンジニアをやりながら民泊に挑戦

ドイツの大学を卒業した彼は数々の企業をエンジニアとして渡り歩いていた。

そんな2015年のある日、元々サイドビジネスに興味のあった彼はAirbnbを使った民泊ビジネスをはじめることにする。

ゲストルームのある大きめの家に彼女と一緒に住んでいたので、その部屋を誰かに使ってもらうことで少しでもお金を稼ごうと考えたのだ。

最初のうちはゲストを迎え入れるのが楽しくスムーズに運営していたが、段々とマンネリ化していきゲストの評価も下がっていった。

ゲストに対して気を張ってなくてはいけずストレスが溜まっていったそう。

最終的に数ヶ月の運営を経て民泊はやめることを決意する。

民泊ビジネスは比較的誰でもはじめやすいが意外と大変。

僕自身、民泊ビジネスをはじめようとしてコロナで思いっきりコケて最終的にボードゲームを置いたレンタルスペースを運営していた過去がある。そこそこ売上はたったが何かトラブルがあった時の対応が大変で、常に気を張っていないといけないのが辛かった。

民泊はソフトウェアビジネスと違って場所にとらわれてしまいがち。場所にとらわれずどこにいても仕事ができる生活が好きな僕には結局向いていなかった。

🗺地理情報ツールビジネスを立ち上げる

そうして民泊に挑戦しつつ、本業はエンジニアとしてのキャリアを歩んでいった彼は2016年にcar2goというカーシェアリングの会社に入社する。

このタイミングで実は彼は最初のサービスを立ち上げる。

地理情報システム（GIS）向けのツールを提供するサービスで、ユーザーがウェブアプリケーション上で地図を管理・編集できるようにするもの。

最初はオープンソースとして提供を開始し、後に有料版を追加することでビジネスモデルを構築した。

具体的な価格は明記されておらず問い合わせが必要になっている。年間ライセンスで20社ほどの顧客がおり、最終的には年間で65kユーロ(1000万円)ほどの収益があったとのこと。

最終的に2024年1月に440kユーロ（7000万円）ほどで売却した。

理由は後ほど紹介するParqetという別のサービスに専念したかったこと、そして彼自身がBtoBのセールスにあまり強くなかったことが挙げられるという。

このサービスだけでも十分すごいが彼はさらに大きなサービスを構築する。それがParqetなのだ。

彼は、car2goからShare Nowという別のカーシェアリング会社に転職。

そこでもエンジニアのトップを務めてShare Nowのエンジニアリングを統括した。

というプロダクトの立ち上げを行う。

ドイツ語圏に絞った個人開発の製品でもここまで収益を上げることができるんですね。

すごいですね。マーケティングが上手いですね。

そうなんですよー！英語圏じゃなくてドイツ圏でここまで収益出してるのは興味深いですよねー