こんにちは、ウマたんです。
海外個人開発者にフォーカスするこのニュースレター。
今回紹介するのは「Saeed Ezzati(サイード・イザイ)」氏!
ChatGPTの超有名なChrome拡張機能「Superpower ChatGPT」を開発した男。
もしかするとあなたもこの拡張機能使ったことがあるのでは?
なんと現在月に20k~30kドルほど稼いでいるという。
そんな彼にフォーカスして見ていこう!
彼はソフトウェアエンジニア歴10年以上。
IBMなどの大企業からCopy.aiなどのスタートアップまで幅広い規模の会社でエンジニアとして仕事をこなしながら、いくつもサイドプロジェクトを立ち上げてきた。
2015年にはDifaltという「イベント探し」のプロダクトを作った。
2018年には有名スタートアップアクセラレーターのYcombinatorにて「10-week program for startup founders」というプログラムに参加している。
2018年にはRecparkという「公園などのレクリエーションをやるのを管理する」ツールを作っている。
2019年にはWFH TEAMという「優秀なリモート求職者と需要の高いリモート求人のマッチングを行うマーケットプレイス」を作っている。
今でもこのサービスは運営されているが、どれだけユーザーがいてどれだけ儲かっているかは公表されていない。
おそらくそこまで上手くいっていないのではないかと思われる。
なかなかヒットを飛ばすことのできないそんな中、彼が満を持して2022年に立ち上げたのが「Superpower ChatGPT」!
ChatGPTを使っていてこんなのあったらいいのに・・・という機能が盛り沢山になっているのだ。
なんと現在、合計ダウンロード数は約26万から27万回。そして週に約15万人のアクティブユーザーがいるそう。
さて、彼はなぜこの拡張機能を開発したのだろう?
ChatGPTが登場したのは2022年11月30日。彼は早速ChatGPTを使ってみたが、若干使いづらい。だったら自分が使いやすいようにカスタマイズしちゃおう!ということで、彼は自分用にChatGPTの拡張機能を作ってしまったのだ。
これが開発のきっかけ。
自分の課題を解決するために作るプロダクトは強い。なんてったって少なくとも自分という1人の顧客は約束されているのだから。
さて、最初は自分のためだけに作った拡張機能だったが、もしかすると他にも拡張機能が欲しい人がいるかも!ということで、RedditやFacebook、DiscordなどのChatGPTコミュニティでChatGPTにどんな機能を求めているかを聞きその機能を盛り込んでいった。
そうしてChromeの拡張機能として「Superpower ChatGPT」をローンチ。
彼自身Chromeの拡張機能を作った経験はなかったが、持ち前のエンジニア経験を駆使して、なんと2,3日でローンチすることに成功する。
ローンチしてすぐにこの拡張機能は話題になりユーザーを獲得していくのだ。
やはりAI時代はスピードが命。
これまでの開発者はTwitterやYoutubeなど何かしらのチャネルでオーディエンスを集めてから、潜在顧客に対してプロダクトを展開していた。
しかし彼の場合はマーケティングにお金をかけることもなく、元々大きな影響力をSNSで持っていたわけでもなく、完全にオーガニックでユーザーを伸ばしていった。
時代の流れが来ている領域に関しては、オーディエンスを集めてじっくり攻めるよりもとりあえず波に乗っかってプロダクトを出してみるのがよいのだろう。
ChatGPTの登場からわずか数日後に登場した「Superpower ChatGPT」は、時代の波に見事乗り多くのブログやTiktokなどでChatGPT関連のツールとして紹介され、ChatGPTの機能をパワーアップさせるならこのツールという立ち位置を築いていったのだ。
さて、ユーザーは順調に伸びていた「Superpower ChatGPT」だったがマネタイズ面はどうしたのだろう?
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